令和5年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 過去問解説 問26~問30

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令和5年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 問26~問30

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目次

No.26

解答

1

解説

(1)誤り
熱雑音の電力(エネルギー) PnP_n は、以下の式で表されます。
Pn=kTBP_n = kTB
kk:ボルツマン定数、 TT:絶対温度、 BB:周波数帯域幅)
この式からわかる通り、熱雑音は温度 TT と帯域幅 BB に比例します。また、抵抗値に関しては、開放電圧の二乗(平均値)が抵抗値に比例するという性質がありますが、雑音電力そのものは(整合が取れている場合)抵抗値によらず一定となります。いずれにせよ「反比例」という記述は誤りです。

(2)正しい
雑音指数(NF: Noise Figure)は、信号がその回路を通ることでどれだけ SNSN 比が劣化したかを示す値です。値が 0 dB0\text{ dB}(倍率で 11)に近いほど、余計な雑音を加えない高品質な増幅器であると言えます。

(3)正しい
熱雑音(ジョンソン・ナイキスト・ノイズ)の原因は、導体内の電子が熱によってランダムに熱運動(不規則な動き)をすることに起因します。これは物理的な現象として避けられない雑音です。

(4)正しい
雑音指数 FF の定義は、「入力側の SNSN 比」を「出力側の SNSN 比」で割ったものです。
F=(S/N)in(S/N)outF = \frac{(S/N)_{in}}{(S/N)_{out}}
回路内で雑音が増えると出力側の SNSN 比が下がるため、 FF11 より大きな値になります。

No.27

解答

1

解説

(1)誤り
マルチキャスト通信は主に UDP を使用します。
TCPは「1対1(ユニキャスト)」のコネクションを確立してデータの信頼性を保証するプロトコルであるため、不特定多数に同時に送るマルチキャストには向きません。
一方、UDPはコネクションレスで一方的にデータを送出できるため、音声や動画の配信、ルーティング情報の交換などのマルチキャスト通信に適しています。

(2)正しい
IGMP (Internet Group Management Protocol) は、ホストが「このマルチキャストグループに参加したい(あるいは抜けたい)」という意思を、直近のルーターに伝えるためのプロトコルです。

(3)正しい
マルチキャストパケットをネットワーク上の適切な場所に配送するための経路を作るプロトコルが PIM (Protocol Independent Multicast) です。
ネットワーク内に受信者が点在する場合に適した SM (Sparse Mode) や、受信者が密集している場合に適した DM (Dense Mode) などのモードがあります。

(4)正しい
IPv4のアドレス空間において、マルチキャスト用には「クラスD」が割り当てられています。
クラスDの範囲は 224.0.0.0 〜 239.255.255.255 であり、これを2進数にすると先頭4ビットは必ず 1110 から始まります。

No.28

解答

3

解説

(1)誤り
これは SSH (Secure Shell) や Telnet の説明です。SNMPは機器の状態を見るためのもので、ログインして操作するためのものではありません。

(2)誤り
これは SMTP (送信用)、POP3 や IMAP (受信用) の説明です。

(3)正しい
SNMP (Simple Network Management Protocol) は、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器から、CPU使用率、トラフィック量、ポートの稼働状態などの「管理情報」を取得したり、異常時に通知(トラップ)を受け取ったりするために使われます。

(4)誤り
これは NTP (Network Time Protocol) の説明です。

No.29

解答

2

解説

(1)誤り
これは 「サンドボックス (Sandbox)」 の説明です。外の世界から隔離された保護領域で不審なプログラムを実行させる仕組みを指します。

(2)正しい
PCを社内LANに繋ぐ際、ウイルス対策ソフトの更新状況やOSのパッチ適用状況をチェックし、問題があれば「検疫用ネットワーク」に隔離して、アップデートを促すなどの対策を強制する仕組みです。

(3)誤り
これは 「ダークネット (Darknet)」 の説明です。本来通信が発生しないはずのアドレスに届くパケットを監視することで、サイバー攻撃の予兆などを検知します。

(4)誤り
これは 「ハニーポット (Honeypot)」 の説明です。攻撃者を誘い込む「蜜の壺」として機能し、攻撃手法を分析するために使われます。

No.30

解答

1

解説

IPv4アドレスの後ろにある「/28」は、「先頭から28ビットがネットワーク部である」ことを示しています。

IPv4アドレスは全部で32ビットです。

3228=432ビット – 28ビット = 4ビット

この余った 4ビット が、ホスト(個々の機器)に割り当てられる領域(ホスト部)になります。

4ビットで表せる組み合わせの数は、以下の通りです。

24=2×2×2×2=162^4 = 2 \times 2 \times 2 \times 2 = 16個

これから以下の2つの特別なアドレスを除外する必要があります。

① ネットワークアドレス:そのネットワーク自体を指す番号(ホスト部がすべて0)
② ブロードキャストアドレス:全員に一斉送信するための番号(ホスト部がすべて1)

したがって、実際にホストに割り当て可能な数は 14個 になります。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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