令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題B 過去問解説 問31~問35

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令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題B 問31~問35

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目次

No.31

解答

1

解説

① 正しい
ケーブルを引っ張る際、通常は先端を引く「先端けん引法」を用います。しかし、距離が長かったりカーブが多かったりして、先端だけを引くとケーブルへの負担(張力)が大きくなりすぎる場合は、途中にけん引機を置いて負荷を分散させる「中間けん引法」や「分散けん引法」を用いるのが適切です。

② 誤り
ドラムは「縦置き(立てた状態)」で保管・運搬するのが原則です。平積みにすると、ケーブルの重みで下の層のファイバが潰れたり、巻き崩れが起きて断線の原因になったりするため、非常に危険です。

③ 正しい
フリーアクセスフロア(二重床)内は、配線の自由度が高い一方で、無理に引っ張ると他の配線と絡まったり角で傷ついたりします。そのため、張力をかけずに優しく配置する「落とし込み工法」が推奨されます。

④ 誤り
屋外は温度変化によりケーブルが伸縮します。そのため、接続点付近では「余長(S字状のたるみなど)」を設けて、伸縮によるストレスを逃がす必要があります。直線状にガチガチに固定(緊縛)してしまうと、収縮した際に接続部に過度な力がかかり、通信障害の原因になります。

No.32

解答

3

解説

① 誤り
金属拡張アンカーには大きく分けて「締付け方式」と「打込み方式」があります。
締付け方式:ナットやボルトをレンチなどで締め付けることによって、そのトルク(回転する力)でアンカーの先端を広げて固定します。
打込み方式:ハンマーと打込み棒を使って、芯棒などを叩き入れることで先端を広げます。
この記述は「締付け方式」の説明に「ハンマーで叩く(打込み方式の手順)」が混ざっているため誤りです。

② 正しい
芯棒を叩き込むタイプなどは、施工後に芯棒が正しく入っているかを目で見て確認(目視)したり、ハンマーで軽く叩いた時の音の響き(打音)を確認して、しっかり固定されているかチェックするのが基本です。

③ 正しい
接着系アンカー(ケミカルアンカー)には、カプセルを穴に入れてからボルトを叩き込む「打込み型」があります。ボルトを叩き込む衝撃で中のカプセルが割れ、薬剤が混合して固まる仕組みです。

④ 誤り
接着系アンカーの施工で最もやってはいけないことの一つが、硬化中に動かすことです。
薬剤が固まり始めている時に動かしてしまうと、コンクリートとの密着が損なわれ、強度が極端に低下します。
硬化が完了するまでは「触らず、動かさず、安静に保つ」のが鉄則です。

No.33

解答

4

解説

① 誤り
つり足場などの設置に関する「機械等設置届」の提出先は、都道府県知事ではなく労働基準監督署長です。
これは労働安全衛生法に基づく手続きであり、現場の安全を監督する機関に届け出る必要があります。

② 誤り
国定公園(自然公園法)の特別地域内での許可申請先は、基本的には都道府県知事です。
地方整備局長は国土交通省の機関であり、主に道路や河川の管理を行いますが、自然公園の保護管理に関する許可権限は持ちません。

③ 正しい
道路法に基づき、制限を超える大きさや重さの車両(特殊車両)を通行させる場合は、その道路を管理している道路管理者(国、都道府県、市町村など)に申請して許可を得る必要があります。

④ 正しい
騒音規制法に基づき、くい打機などの指定された機械を使用する作業(特定建設作業)を行う場合は、作業開始の7日前までに、その場所を管轄する市町村長に届け出なければなりません。

No.34

解答

1

解説

① 正しい
バナナ曲線は、過去の類似工事のデータに基づき、「これくらい早く進むこともある(上方)」、「これ以上遅れるとまずい(下方)」という限界線を引きます。その形がバナナに似ていることからそう呼ばれます。

② 正しい
計画段階で引いた「予定線」が最初からバナナの外側(限界の外)にあるということは、その計画自体に無理がある(早すぎる、または遅すぎる)ことを意味します。そのため、計画を練り直す必要があります。

③ 誤り
下方の限界線よりさらに「下」に実績が来るということは、予定よりも大幅に工程が遅れていることを意味します。
この場合、大型機械の不必要な使用ではなく、むしろ「資材や人手の不足」「天候不良」などが原因として考えられます。

④ 誤り
上方の限界線より「上」に実績が来るということは、予定よりも非常に早く工事が進んでいることを意味します。
この状況で「突貫工事(急ぎの無理な工事)」を必要とすることはありません。
突貫工事が必要になるのは、逆に工程が大幅に遅れている(下方限界を超えた)時です。

No.35

解答

2

解説

① 正しい
規則では、床材と建地(垂直に立っている柱)との隙間は12cm12\text{cm}以下と定められています。記述の「10cm10\text{cm}」はこの基準を満たしているため、正しい施工といえます。

② 誤り
床材と床材を並べたときの隙間は、3cm3\text{cm}以下にしなければなりません。隙間が5cm5\text{cm}もあると、足を踏み外したり道具を落としたりする危険があるため、規則違反となります。

③ 正しい
床材が作業中に動いたり外れたりしないよう、通常は3つ以上の支持物(腕木など)に固定し、かつ、床材が重なる場合はその重なり部分を支保工(支持物)の上にするなどのルールがあります。3点支持で固定するのは安全上適切です。

④ 誤り
高さが2m2\text{m}以上の作業床の幅は、原則として40cm40\text{cm}以上必要です。記述の「35cm35\text{cm}」では幅が足りず、作業中の転落リスクが高まるため誤りです。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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