令和5年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 過去問解説 問6~問10

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令和5年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 問6~問10

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目次

No.6

解答

3

解説

(1)正しい
パケット単位でエラーをチェックし、壊れていれば送り直す仕組みがあるため、信頼性は高まります。ただし、交換機でデータをチェックしたり処理したりする時間が必要なため、その分、通信に遅延が生じます。

(2)正しい
パケットには宛先情報が含まれており、ネットワーク内の混雑状況などに応じて、交換機がその都度最適なルートを選んで転送します。そのため、同じ宛先へのデータでも、パケットによって違う道を通ることがあります。

(3)誤り
パケット交換方式では、ネットワーク内の交換機がデータを一時的に蓄積(バッファリング)してから転送する「蓄積交換」を行います。この仕組みにより、送信側が高速で、受信側が低速(あるいはその逆)であっても、速度の差を吸収して通信することが可能です。

(4)正しい
昔の電話(回線交換方式)は、通話中に一本の線を独占していましたが、パケット交換方式は一本の線を多くのユーザーで「相乗り」して使います。データが流れていない隙間に別のパケットを流せるため、効率が非常に良いです。

No.7

解答

2

解説

(1)誤り
これは「無給電中継方式(反射板中継)」の説明です。電気を使わずに鏡のように電波を反射させるだけのシンプルな方法です。

(2)正しい
これがヘテロダイン中継方式の正確な説明です。受信した高い周波数のマイクロ波を、一旦扱いやすい「中間周波数(IF: Intermediate Frequency)」に落としてから増幅し、またマイクロ波に戻して送信します。直接増幅するよりも、安定して高い利得を得られるのが特徴です。

(3)誤り
これは「再生中継方式」の説明です。デジタル通信でよく使われ、ノイズや歪みをリセットできるメリットがありますが、中継装置が複雑(高価)になります。

(4)誤り
前半部分は「直接増幅中継方式」の説明です。中間周波数に変換せず、マイクロ波のまま増幅します。
後半部分は「周波数変換中継」の説明です。受信したものをそのまま別の周波数に変換して増幅します。

No.8

解答

1

解説

フレネルゾーンとは、送信アンテナと受信アンテナを結ぶ直線の周りに広がる、ラグビーボールのような形をした空間のことです。

電波は「波」なので、直接届く波と、少し回り道して届く波が合流したとき、そのズレ(経路差)によって強さが変わります。

第1フレネルゾーンは、直接波と回り道した波の距離の差が λ/2\lambda/2(半波長) 以内のエリアを指します。

本来、半波長のズレは「逆位相(山と谷が重なる)」になり打ち消し合うはずですが、フレネルゾーンの計算(反射を伴う場合などは位相が反転することなども考慮した理論的な重なり)において、第1フレネルゾーンからの寄与分は、直接波と位相が近く、全体として電力を強め合う(合成電界を大きくする)働きをします。

この「強め合うエリア」に建物や山などの障害物が入ってしまうと、電波が遮られたり、複雑な反射が起きたりして、受信強度がガクンと落ちてしまいます。

特にマイクロ波通信では、この第1フレネルゾーンの 60%以上 (理想的には100%)に障害物がないことが「見通し距離」の確保として設計上の必須条件になります。

No.9

解答

3

解説

(1)誤り
これは「ARQ(自動再送要求)」の説明です。TCPなどで使われる一般的な方法ですが、往復の時間(遅延)が発生するのが弱点です。

(2)誤り
これは「スクランブル(Scrambling)」の説明です。同じ数字が長く続くと同期が外れやすくなるため、わざとバラバラの並び順に変換する技術です。

(3)正しい
FEC(Forward Error Correction)の特徴は、受信側が「自力で」間違いを直す点にあります。送信側があらかじめ予備のデータ(誤り訂正符号)をくっつけて送り、受信側はその情報を元に計算して、多少の壊れたデータを復元します。
送信側に「送り直して!」と言う必要がないため、一方向の通信(放送など)や、遅延が許されないリアルタイム通信に向いています。

(4)誤り
これは「インターリーブ(Interleaving)」の説明です。データの順番をシャッフルしておくことで、ある一瞬に大きなノイズ(バースト誤り)が入っても、元に戻したときにはエラーが分散されるため、FECなどで直しやすくなります。

No.10

解答

4

解説

「1の補数」は、元のビット(0と1)をすべて反転させるだけです。

つまり、1の補数は

0011010000110100

となります。

「2の補数」は、1の補数に 1 を足したものです。

00110100+1=0011010100110100 + 1 = 00110101

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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