本記事は、「令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 第1問」の解説になります。
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過去問解説一覧はこちら。
第1問(ア)
解答
4
解説
TDMAは「Time Division Multiple Access」の略です。
1つの周波数をごく短い時間(スロット)ごとに区切って、複数の子機が順番に利用する方式です。これにより、1つの親機に対して複数の子機を同時に接続できるようになります。
TDDは「Time Division Duplex」の略です。
送信と受信を同じ周波数で行い、時間で切り替える方式です。
上り(子機→親機)
下り(親機→子機)
これらを交互に高速で切り替えて通信するため、人間には同時に通話(双方向通信)しているように聞こえます。
第1問(イ)
解答
1
解説
「ビハインド(Behind = 後ろに)」という言葉通り、親となるPBXの配下(後ろ側)に、別のPBXやボタン電話装置を接続する構成のことを指します。
第1問(ウ)
解答
1
解説
A 正しい
デジタルPBXの内部(時分割通話路)は、ごく低い電圧のデジタル信号で処理されています。
一方で、アナログ電話機のベルを鳴らすには 16Hz・75Vrms といった非常に高い交流電圧が必要です。
この大きなエネルギーはデジタル回路を通せないため、内線回路の出口(電話機に近い場所)で直接生成して送る必要があります。
B 誤り
処理の「順番」が逆です。
まず、電話線からの2線式信号を、送信と受信が分かれた「4線式」に変換します(2線-4線変換)
その後に、アナログ音声信号をデジタル信号に変換(A/D変換)します。
アナログのままではA/D変換器(コーデック)で双方向の信号を分離して処理できないため、先にハイブリッド回路(2線-4線変換)を通す必要があります。
第1問(エ)
解答
4
解説
ISDN(INSネット64など)では、NTTなどの通信網側からDSUに対して電力を送る「遠隔給電」が行われます。この給電状態(電圧の向き)を変えることで、DSUの「起動」と「停止」を制御しています。
ISDNの回線(メタリック線)は、L1線とL2線の2本で構成されています。
停止状態(ノーマル極性):L1線がL2線に対して「正電位」の状態です。このとき、DSUは電力は受け取っていますが、通信回路は動いていない「待機・停止状態」になります。
起動状態(リバース極性):網側からの制御により、電圧の向きがひっくり返ります。L2線がL1線に対して「正電位」(=L1がマイナス、L2がプラス)になると、DSUは「起動せよ」という合図として受け取り、通信が可能になります。
第1問(オ)
解答
2
解説
A 誤り
通常時(サージがないとき):高インピーダンス(電気を通さない絶縁状態)
サージ印加時:低インピーダンス(電気を逃がすバイパス状態)
雷サージなどの異常な電圧が来た瞬間に、自分自身の抵抗(インピーダンス)を急激に下げて地面へと電流を逃がし、後方の機器に高い電圧が掛からないようにするのがSPDの役割です。
B 正しい
1ポートSPD:回路に対して並列に接続するタイプ(主に電源用など)。
2ポートSPD:入力端子と出力端子があり、機器の直前に直列に割り込ませるタイプです。内部にフィルタ(直列インピーダンス)を持っているため、より高い防護性能(電圧を抑え込む性能)を発揮しやすく、通信回線用などでよく使われます。

