本記事は、「令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 第9問」の解説になります。
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第9問(ア)

解答
3
解説
A 正しい
OTDRから射出される「パルスの幅」には、次のような性質があります。
① パルス幅を短くする:近くにある2つのイベント(接続点など)を区別しやすくなりますが(高分解能)、光のエネルギーが弱いため、遠くまでは測れません。
② パルス幅を長くする:光のエネルギーが強くなり遠くまで届きますが(長距離)、細かい部分の区別が苦手になります(低分解能)。
このように、分解能と距離は「あちらを立てればこちらが立たず」のトレードオフの関係にあります。
そのため、状況に合わせてパルス幅や繰り返し周波数を切り替えられる制御器を備えていることは、JISの規定にも即した正しい記述です。
B 正しい
OTDRで測定を行う際、戻ってくるわずかな光(後方散乱光)にはノイズが混じっています。
このため、信号処理装置により平均化処理をします。
この平均化処理は、何回もパルスを出し、その結果を平均することで、ランダムなノイズを打ち消し、本来の信号を浮かび上がらせる手法です。
これにより、長時間平均化を行うほど信号対雑音比(S/N比)が向上し、より正確で綺麗な測定データ(波形)を得ることができます。
第9問(イ)

解答
4
解説
① 正しい
張力が大きいときは、ケーブルの中心にある「一番強い棒(テンションメンバ)」に直接力を伝える必要があります。プーリングアイは、テンションメンバをガッチリ固定して引っ張るための専用工具です。

② 正しい
中心に強い芯がない場合は、ケーブルの外側全体を「網目状のグリップ」で包み込み、摩擦力で分散させて引っ張ります。

③ 正しい
距離が短く、軽い力で済む場合は、ロープを適切に巻き付ける(編み込む)ことで簡易的なけん引端を作ることが認められています。

④ 誤り
ケーブルに5回以上巻き付けてけん引端を作製します。

⑤ 正しい
長い距離を引くとケーブルがねじれようとします。このねじれが蓄積するとケーブルが破損するため、回転してねじれを逃がす「より返し金物」を入れます。

第9問(ウ)

解答
2
解説

公式より
から算出します。
※は50%増=1.5倍
第9問(エ)

解答
1
解説
光ローゼットは、ドロップ光ファイバケーブル(屋外用)やインドア光ファイバケーブルと、宅内配線コード(パッチコード)を中継・接続します。
木ねじやマグネットで固定するという特徴も、小型のボックス形状である光ローゼットの典型的な特徴です。
他の選択肢は以下のとおりです。
② 光アウトレット:壁面の中に埋め込まれているコンセント型の接続口を指すことが一般的です。露出設置される箱型のものはローゼットと呼ばれます。
③ 光クロージャ:主に屋外(電柱の上や地下)で、光ケーブル同士を分岐・接続するために使われる大きな防水ケースのことです。
④ 光アイソレータ:光を一方通行のみに通し、戻り光を防ぐための光学部品です。配線部材の名前ではありません。
⑤ 光キャビネット:外壁に取り付けたり、集合住宅の共有部に設置したりする、より規模の大きな接続箱を指します。
第9問(オ)

解答
3
解説
T568Bのピン番号とペア(より対線)の対応は以下のとおりです。
| ペア | ピン番号 |
|---|---|
| ペア1 | 4-5 |
| ペア2 | 1-2 |
| ペア3 | 3-6 |
| ペア4 | 7-8 |
問題の図を見るとペア2とペア3がまるごと入れ替わっている状態です。
ペア単位で丸ごと別のペアと交差しているため、クロスペアとなります。
他の選択肢は以下のとおりです。
① ショート:2本のピンが短絡している
② スプリットペア:異なるペアのワイヤを組み合わせて結線している
④ リバースペア:同じペア内の+とーが左右で逆になっている
⑤ クロスワイヤ:ストレートとクロスの誤配線

