令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 過去問解説 第10問

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令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 第10問

本記事は、「令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 第10問」の解説になります。

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目次

第10問(ア)

解答

1

解説

A 正しい
通常の光ケーブルは白や黒などの色がついていますが、室内(ユーザ宅内)の壁面に露出配線する場合、どうしても目立ってしまいます。
そこで、外被(ジャケット)を透明にしたケーブルを使用することで、壁紙の色を透過させ、室内の美観を損なわない配線が可能になります。

B 誤り
集合インドア光ファイバケーブルではなく、細径低摩擦インドア光ケーブルが正しいです。
集合インドア光ファイバケーブルは、集合住宅や中規模ビルにおいて、共有スペースの主配線盤(MDF)から各戸の宅内までを引き込むために開発された、複数心(4条・8条など)を束ねた屋外・屋内外兼用光ケーブルです。
集合インドア光ファイバケーブルは、外壁等の共有部に複数まとめて配線します。
一方、細径低摩擦インドア光ケーブルは、各戸へ配線する用途で使われます。

第10問(イ)

解答

3

解説

戸建て住宅に光ファイバ(ドロップ光ファイバケーブル)を引き込む際、電柱側から家屋の壁面にある「引留め点」にケーブルを固定します。

しかし、もし道路を走る大型車両などがこのケーブルに引っかかってしまった場合、非常に強い張力が家屋側にかかります。そのままでは、家屋の壁面が剥がれたり、宅内の固定部材が破損したりする恐れがあります。

これを防ぐため、切断配線クリートが必要になります。

切断配線クリートは、異常な張力が加わった際に、あえてこの部材の箇所でケーブルが切断(または分離)されるように設計されています。

ケーブルがここで切り離されることで、家屋本体や壁面への致命的なダメージを防ぐ「ヒューズ」のような役割を果たします。

他の選択肢は以下のとおりです。

① 光ステップル:ケーブルを壁面に固定するための釘のような部材です。保護機能はありません。

② PD盤:光配線盤のことです。主に集合住宅などで光ファイバを接続・収納する箱を指します。

④ 保安器:雷などの過電圧から宅内機器を守るための装置です。物理的な引っ張り事故対策ではありません。

⑤ 引込み用牽引端:ケーブルを配管などに通す際に、先端に取り付けて引っ張るための部材です。

第10問(ウ)

解答

3

解説

A 正しい
ヒヤリハット活動は、仕事中に事故には至らなかったが「ヒヤッ」としたり「ハッ」としたりした事例(ヒヤリハット)を報告・共有し、重大事故を未然に防ぐ安全活動です。ハインリッヒの法則「1:29:300」に基づき、300件の未遂事故を報告・対策することで、1件の重大災害を防ぐ狙いがあります。

B 正しい
作業現場で、道具箱(ツールボックス)を囲んで行うような短い打ち合わせのことです。
その日の仕事の範囲、段取り、そして特に「どこに危険が潜んでいるか(安全のポイント)」を全員で認識合わせします。

第10問(エ)

解答

4

解説

仕様書や図面などの設計図書に矛盾や不整合(間違い)があった場合、受注者が勝手に修正して工事を進めてはいけません。
不整合を発見した時点で、速やかに発注者(または監督職員)に確認・報告し、指示を仰ぐ必要があります。設計の根幹に関わる判断を受注者のみで行うことは、契約上認められません。

他の選択肢は以下のとおりです。

① 工事の品質や安全を担保するため、着手前に計画書を提出し、監督職員の確認を受けるのは基本の手順です。

② 工事の概要、工程、具体的な進め方(方法)、安全対策などは計画書に必須の項目です。

③ 計画と実績を比較し、遅れ(差異)があれば対策を講じてスケジュールを調整することを「工程管理」と呼びます。

⑤ 現場管理費(人件費や諸経費など)は、工期が延びればその分だけ積み増しされるため、一般に工期が長くなると増加します。

第10問(オ)

解答

5

解説

フリーフロート(FF)とは、「その作業が遅れても、後続の作業の開始時間に影響を与えない時間」のことです。

以下の手順で各結合点の「最早結合点時刻」を算出し、各作業の余裕を計算します。

1.各結合点の最早時刻(ある作業が終わり次第、もっとも早く着手できる日)を求める

スタートを0日目として、各ルートの最大値を計算します。

点②:0 + 5 = 5日

点③:0 + 4 = 4日

点④:①からの作業C(3日) と ③からのダミー(4日) の大きい方 → 4日

点⑤:② + 6 = 11日

点⑥:④ + 5 = 9日

点⑦:次の3つのうち最大値
⑤からのダミー:11日
③からの作業E:4 + 6 = 10日
⑥からの作業I:9 + 3 = 12日
よって点⑦は 12日

点⑧:⑤からの作業G(11+6=17) と ⑦からの作業H(12+5=17) → 17日

点⑨:⑧からの作業J(17+4=21) と ⑥からの作業K(9+9=18) → 21日

2.各作業のフリーフロート(FF)を計算する

FF=()()()式:FF = (後続点の最早時刻) – (先行点の最早時刻) – (その作業の所要日数)

選択肢にある作業について計算します。

① 作業C:点④の最早(4) – 点①の最早(0) – 作業C(3) = 1日

② 作業E:点⑦の最早(12) – 点③の最早(4) – 作業E(6) = 2日

③ 作業I:点⑦の最早(12) – 点⑥の最早(9) – 作業I(3) = 0日

④ 作業J:点⑨の最早(21) – 点⑧の最早(17) – 作業J(4) = 0日

⑤ 作業K:点⑨の最早(21) – 点⑥の最早(9) – 作業K(9) = 3日

よって、計算の結果、最も大きいのは ⑤ 作業K の 3日 となります。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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