本記事は、「令和6年度 第2回 工事担任者 総合通信 基礎 第5問」の解説になります。
過去問解説一覧はこちら。

第5問(ア)

解答
3
解説
QAM(直交振幅変調)において、1シンボルあたりに送信できる情報量(ビット数)は、「多値数(状態の数)が 2 の何乗か」 で計算できます。
状態の数が 個( 値)ある場合:
今回は 64QAM なので、状態の数は 64 通り(64 値)です。
したがって、1シンボルで 6ビット の情報を表現・伝送することができます。
第5問(イ)

解答
1
解説
A 正しい
TCM(Time Compression Multiplexing:時間圧縮多重)方式は、データを時間軸上で圧縮し、送信と受信を交互に切り替えることで1本の伝送路で双方向通信を行う技術です。ピンポン球が行き来するように見えるため「ピンポン伝送」と呼ばれます。
B 誤り
WDM(波長分割多重)のうち、波長の間隔が狭いのはDWDM(Dense WDM)です。
CWDM(Coarse WDM)は波長間隔が広い方式です(”Coarse”=大まかな、”Dense”=密度の高い)。
CWDM:波長の間隔が広い(装置が安価、短距離・小規模向け)
DWDM:波長の間隔が狭い(高密度に多重化可能、長距離・大容量向け)
第5問(ウ)

解答
2
解説
ショット雑音(Shot Noise) は、光受信機のフォトダイオードなどに光が当たった際、電子が不規則・離散的に放出される(ランダムに発生する)ことで生じる電流の揺らぎ(雑音)のことです。光子(フォトン)や電子という「粒」の不規則な振る舞いに起因するため発生します。
他の選択肢は以下のとおりです。
① ランダム雑音:発生する時間・振幅・周波数が不規則(ランダム)に変動する雑音。
③ ビート雑音:複数の異なる波長の光(信号光と自然放出光など)が干渉し合って生じる雑音。
④ インパルス雑音:スイッチング操作や外部放電などによって突発的・瞬間的に発生する鋭い高圧雑音。
⑤ ASE雑音:光増幅器(EDFAなど)の内部で発生する「自然放出光(Amplified Spontaneous Emission)」に起因する雑音。
第5問(エ)

解答
3
解説
ES(Errored Second:エラー発生秒):1秒間に1個以上のビットエラーが発生した秒数を指します。
%ES:伝送品質を評価する指標の一つで、測定した全時間(秒)のうち、ビットエラーが1個以上発生した秒(エラー発生秒)の割合を表します。
そのため、伝送速度(64kbit/s)や640個という具体的なエラー数は、%ESの計算には使いません。
%ESの式は次のとおりです。
ここに値を代入します。
第5問(オ)

解答
5
解説
デジタル通信における再生中継器には、劣化・歪んだ信号波形をきれいな状態に修復するための「3R機能(3つのR)」が必要です。
Reshaping(等化増幅):減衰して小さくなったり崩れたりした信号の波形を整えて大きく(増幅)します。
Retime(タイミング抽出):信号の識別タイミングを判定するためのクロック(周期)信号を取り出します。
Regeneration(識別再生):抽出したタイミングに合わせて、信号が「0」か「1」かを判定(識別)し、ノイズのないきれいなデジタル波形としてもう一度作り直します(再生)。


