令和5年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題B 過去問解説 問11~問15

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令和5年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題B 問11~問15

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目次

No.11

解答

3

解説

(1)正しい
ケーブルを送り出す地点では、ドラムジャッキでケーブルドラムを浮かせ、回転を制御しながら敷設します。急激な回転やブレーキによる「たるみ」は、ケーブルの損傷(キンク)につながるため、適切に調整しながら作業するのは正しい手順です。

(2)正しい
長距離の敷設や複雑な地形で、一度に引ききると張力が許容値を超えてしまう場合、ルートの中間地点で一度ケーブルを地上に「8の字」に積み上げます。これにより張力をリセットし、後半の敷設を安全に行うことができます。

(3)誤り
光ファイバケーブルをけん引する際は、ケーブルの捻回(ねじれ)を防止するために、ケーブルグリップとけん引用ロープの間により戻しを介して接続しなければなりません。
より戻しを使用せずに直接つなぐと、けん引中にケーブルがねじれ、通信品質の低下や断線の原因になります。

(4)正しい
光ファイバはガラスでできているため、急激に曲げると光の損失が増えたり、芯線が折れたりします。そのため、施工中は常にメーカーが規定する「許容曲げ半径」を下回らない(それより急に曲げない)ように管理することが不可欠です。

No.12

解答

4

解説

(1)正しい
クローネ(KRONE)端子などに代表される形式で、専用のパンチダウン工具(挿入工具)を用いて心線を押し込みます。これにより、確実に接続と余長カットが同時に行えます。

(2)正しい
電気設備で一般的な接続方法です。心線をビスやナットで締め付ける際、接触不良を防ぐために座金(ワッシャー)を使用し、かつ電線を傷つけて断線させないよう適切なトルクで締め付ける必要があります。

(3)正しい
角柱状の端子(ピン)に、専用のラッピングツールを用いて心線を何重にも巻き付ける接続方法です。金属同士が食い込むように巻き付くことで、長期的に安定した気密接触が得られます。

(4)誤り
被覆を剥いたり、はんだ付けをしたりする必要はありません。
圧接端子(IDC:Insulation Displacement Connector)は、被覆を剥かずに芯線をそのまま端子の溝に押し込むことで、端子の刃が被覆を突き破って芯線と接触する仕組みです。

No.13

解答

4

解説

(1)誤り
通信用メタルケーブル(LANケーブルなど)を曲げて固定する場合、一般的に仕上がり外径の4~6倍以上(メーカー指定があればそれに従う)の半径を確保する必要があります。「2倍以下」では急峻すぎて、ケーブル内部のペアの撚りが崩れ、通信品質が著しく低下します。

(2)誤り
ケーブルを支持する場合は、専用の支持金物(ラックやクリートなど)に固定しなければなりません。他のケーブルに縛り付けて支えにするのは、荷重負担やメンテナンスの観点から絶対に禁止されています。

(3)誤り
通信用ケーブルと電力用ケーブルを同じラックに敷設する場合、電磁誘導によるノイズ(干渉)を防ぐため、可能な限り離隔距離をとるか、セパレーター(仕切り板)を設けて区分けする必要があります。「積み重ねる」のはノイズの影響を最大化してしまうため、不適切です。

(4)正しい
床上配線でワイヤープロテクタ(配線カバー)を使用する場合、人が通ったり家具を置いたりすることを考慮し、ケーブルが踏まれて損傷しないよう適切に保護して敷設する必要があります。

No.14

解答

2

解説

(1)正しい
金属管は不燃材料であるため、壁との隙間にロックウール(不燃の断熱材)を詰め、鋼板で固定する手法は一般的で正しい施工です。

(2)誤り
合成樹脂管(PF管など)が防火区画を貫通する場合、貫通部からそれぞれ両側に1 m 以内(1 m 以下の距離)で、延焼防止のために管を終端させ、ケーブルを露出させるか、不燃材料の管に切り替える必要があります。
PF管は合成樹脂(プラスチック)でできているため、火災時に溶けて火炎の通り道になる恐れがあります。そのため、壁の両側1 m を超えてPF管を延ばし続けることは認められていません。

(3)正しい
ケーブルラックは開口部が大きくなるため、国土交通大臣が認定した特定の工法(耐火パックや熱膨張材など)を使用し、そのマニュアル(密度や厚み)を厳守して施工する必要があります。

(4)正しい
金属ダクトが壁を突き抜ける場合、ダクトの外側(壁との隙間)をモルタル等で埋めるだけでなく、ダクトの内部にも熱や火炎が伝わらないようロックウールや耐熱シール材を充てんする必要があります。

No.15

解答

2

解説

(1)誤り
書類(図面や仕様書)だけでは、周辺の交通状況、搬入路の狭さ、地盤の状態などは分かりません。必ず現地調査を行い、書類上のデータと実際の現場のズレを確認した上で計画を作る必要があります。

(2)正しい
発注者(施主)から提示された工期や工程は、あくまで目安や希望であることも多いです。
施工会社としては、現場のプロの視点から「より安全に」「より安く(経済性)」「より高品質に」作業ができるよう、改めて工程を検討し、計画を立てるのが本来の役割です。

(3)誤り
生産性の向上(効率化)や環境保全(騒音対策、廃棄物処理)は重要な項目です。これらは現場が始まってから考えるのではなく、あらかじめ計画に組み込んでおくべきものです。

(4)誤り
大規模な工事や難しい技術が必要な工事では、一人の経験に頼るのはリスクが大きすぎます。
社内の専門部署や、これまでの会社としてのノウハウ(技術水準)を結集して、組織として検討するのが望ましい姿です。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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