本記事は、「令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 基礎 第2問」の解説になります。
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第2問(ア)
解答
1
解説
A 正しい
コップに入れたインクが自然に広がっていくのと同様に、半導体内部でもキャリアの密度に偏りがあると、一様になろうとして薄い方へ移動します。この物理現象を拡散と呼びます。
B 誤り
電界(電圧)によってキャリアが引き寄せられたり押し出されたりして移動する現象は、正しくはドリフト(Drift)といいます。
第2問(イ)
解答
4
解説
まず、抵抗とによる分圧回路から、ベース・エミッタ間電圧を求めます。
図1より、電源電圧がとにかかっているので次のとおりとなります。
求めたのときのベース電流を、図2のグラフから読み取ります。
横軸ときの縦軸の値を見ると、であることがわかります。
読み取ったのときのコレクタ電流を、図3のグラフから読み取ります。
この曲線において、コレクタ電流の平坦な部分の値を読み取ると、となります。
は、電源電圧から、抵抗で発生する電圧降下を引いた値になります。
第2問(ウ)
解答
3
解説
A 正しい
通常のダイオードは逆方向に電圧をかけても電流を流しませんが、ツェナーダイオードはある特定の電圧(ツェナー電圧)に達すると、逆方向に電流を流し始めます。
電流がいくら変化しても電圧がほぼ一定に保たれるため、回路の電圧を安定させる「定電圧源」として非常によく使われます。
B 正しい
ダイオードに逆方向の電圧(逆バイアス)をかけると、接合面に「空乏層」という電気が流れない層ができます。これがコンデンサの電極間の絶縁体の役割を果たします。
電圧を大きくすると空乏層が広がり、コンデンサとしての容量(静電容量)が小さくなります。このように電圧で容量をコントロールできるため、ラジオの選局回路(同調回路)などに利用されます。
第2問(エ)
解答
3
解説
バリスタ(Varistor)は、Variable Resistor(可変抵抗器)に由来する名前の通り、かかる電圧によって抵抗値が大きく変化する素子です。
バリスタの最大の特徴は、以下の挙動にあります。
① 通常時(電圧が低いとき):非常に高い抵抗値を持ち、電流をほとんど流しません(絶縁体のような状態)。
② 異常時(高い電圧がかかったとき):ある一定の電圧(バリスタ電圧)を超えると、急激に抵抗値が下がり、大きな電流を逃がすようになります。
このように、「加える電圧に対して、流れる電流が非直線的(グラフが急カーブを描く)に変化する」 特性を持っています。
第2問(オ)
解答
2
解説
ベース接地回路は、トランジスタの「ベース」端子を入力と出力の共通端子(接地)とする回路です。
この回路には、以下のような特徴があります。
① 入力インピーダンスが「最も小さい」:エミッタ側から入力するため、電流が流れやすく抵抗(インピーダンス)が非常に低くなります。
② 出力インピーダンスが「最も大きい」:コレクタ側から出力するため、非常に高い抵抗を持ちます。
③ 電流増幅率が1未満:電流はほとんど増幅されませんが、電圧増幅率は非常に高くなります。
④ 周波数特性が良い:高周波まで安定して動作するため、無線の受信機などの高周波増幅回路によく使われます。
| 接地方式 | 入力インピーダンス | 出力インピーダンス | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ベース接地 | 最小 | 最大 | 高周波増幅 |
| エミッタ接地 | 中間 | 中間 | 一般的な増幅(万能) |
| コレクタ接地 | 最大 | 最小 | バッファ(インピーダンス変換) |


