令和5年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題B 過去問解説 問16~問20

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令和5年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題B 問16~問20

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目次

No.16

解答

1

解説

(1)誤り
実行予算(原価)は、現場で実際に発生する「直接工事費(材料費、労務費、外注費など)」と「現場管理費」を合計した、現場レベルでの目標コストのことです。これに一般管理費(本社などの運営費用)は含みません。
一般管理費は会社全体で負担するコストであり、個別の現場が管理すべき原価とは切り離して考えるのが一般的です。

(2)正しい
原価管理の基本は「PDCA」です。予定していた予算(実行予算)と、実際に使ったお金(実際原価)を比較し、もし赤字になりそうならその原因を分析して、適切な対策を打つことが求められます。

(3)正しい
ただ安く済ませれば良いわけではありません。発注者の要求(品質や納期)を守りつつ、受注金額の範囲内で効率的に作業し、会社としての正当な利益(利潤)を出すことが原価管理の目的です。

(4)正しい
原価は独立したものではありません。
① 工程管理:工期が短縮できれば人件費が浮く。
② 品質管理:手戻り(やり直し)をなくせば無駄なコストが減る。
③ 安全管理:事故が起きれば多額の損害が出る。
これらを総合的に高めてコストダウンを図ることが重要です。

No.17

解答

3

解説

(ア)グラフ式工程表
特徴:縦軸に「出来高比率」、横軸に「日数」をとり、各工種の進捗を斜線で表します。
メリット:斜線の傾きによって作業のスピード(進捗速度)が一目でわかります。

(イ)出来高累計曲線(バナナ曲線)
特徴:縦軸に「出来高比率(累計)」、横軸に「工期」をとり、工事全体の進捗を曲線で表します。
メリット:予定の曲線と実績の曲線を比較することで、工事全体の遅れや進みすぎを視覚的に把握できます。上下の許容範囲を示す曲線がバナナのような形になるため「バナナ曲線」とも呼ばれます。

(ウ)ガントチャート
特徴:縦軸に「部分工事(作業項目)」、横軸に「出来高比率」をとり、進捗状況を棒線(バー)で記入します。
メリット:各作業が全体の何%まで完了しているかを把握するのに適しています。
※よく似た「バーチャート」は、横軸が「日付(時間)」になります。

No.18

解答

4

解説

(1)誤り
一般的に工期を無理に短縮しようとすると、人員の追加投入や機械の増設、休日出勤などが必要になるため、直接費は割高になります。一方で、工期が短くなれば現場事務所の維持費やリース代などの間接費は安く(割安に)なります。

(2)誤り
作業不可能日(雨天・強風等)を契約工期に加えるのではなく、契約工期の中から作業不可能日数を差し引いて実質的な作業可能日数を算出し、その日数の中で工程計画を作成します。

(3)誤り
1日に進められる作業量は、当然ながら現場の条件に大きく左右されます。例えば、広い平地での作業と狭い山岳地での作業、夏場と積雪のある冬場では、同じ作業でも効率は全く異なります。これらを考慮して計画を立てるのが基本です。

(4)正しい
工程計画の目的そのものを述べています。いつ、どの順番で、どのくらいのスピードで作業を進めるかを検討し、それをバーチャートやネットワーク工程表などの図表にまとめることで、現場全体の管理基準(ものさし)にするという、極めて標準的で正しい内容です。

No.19

解答

2

解説

(1)正しい
横線式工程表(バーチャート)は最も一般的な工程表です。定期的に実績を記入し、予定(棒線)と実績を比較して、遅れがあれば原因究明と対策(挽回策)を行うというのは、工程管理の王道の手順です。

(2)誤り
工事全体の進捗(マクロな視点)を把握するために一般的に用いられるのは、斜線式ではなく曲線式工程表(出来高累計曲線、Sカーブ)です。
斜線式工程表(グラフ式など)は、個別の工種(作業)ごとのスピードを把握するのには向いていますが、工事全体のトータルな進み具合を判断するには、累積の出来高を曲線で表す「工程管理曲線」を単独、あるいはバーチャート等と組み合わせて使うのが標準的です。

(3)正しい
ネットワーク工程表は、作業間の前後関係(つながり)を重視したものです。「クリティカルパス(工期に直結する経路)」を通る作業が予定通り進んでいるかを確認し、遅れが全体に及ぼす影響を判断して対処するのは正しい手法です。

(4)正しい
どんなに綿密に立てた計画でも、現場では天候、資材の納期遅れ、設計変更などが必ず発生します。一度決めた計画に固執せず、状況に合わせて「修正(情報の更新)」を繰り返しながらゴール(完成)を目指すのが現実的な工程管理です。

No.20

解答

1

解説

(1)誤り
品質管理の一般的な手順では、まず「何を管理するか(品質特性の選定)」を決め、次に「どの程度のレベルを目指すか(品質目標の決定)」を定め、その上で工事を実施してデータを収集します。
工事が終わってから「何を測るか」を決めるのでは管理になりません。あらかじめ管理すべき項目(コンクリートの強度、配管の気密性など)を決めておく必要があります。

(2)正しい
現場での作業には必ず「ばらつき(誤差)」が生じます。設計値ギリギリを目標にすると、少しの誤差で不合格になってしまうため、統計的なばらつきを考慮して、設計値よりも少し厳しい(余裕を持った)数値を目標とするのは正しい考え方です。

(3)正しい
品質管理(QC:Quality Control)の定義そのものです。「契約で決められた品質のものを、無駄なコストをかけずに(経済的に)作り上げるための体系的な活動」を指します。

(4)正しい
目標を達成するために、具体的な施工手順(ステップ)を決め、それぞれの段階で「どうやって検査するか」「どんな試験を行うか」をあらかじめ計画しておくことは、品質管理の基本です。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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