令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 過去問解説 第10問

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。
令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 第10問

本記事は、「令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 第10問」の解説になります。

過去問解説一覧はこちら

目次

第10問(ア)

解答

2

解説

A 誤り
情報システム機器を収納するラックの接地では、ノイズの回り込み(グラウンドループ)を防ぎ、接地インピーダンスを低く抑えるために、各ラックから接地端子へ個別に配線する「スター配線(またはメッシュ配線)」が原則とされています。送り配線は、手前のラックの不具合やノイズが後続のラックに影響を与える原因となるため推奨されません。

B 正しい
ラックと床や架台の金属接触を絶縁ブッシング等で防ぐ手法は、電位差によるグランドループの形成や予期せぬノイズの回り込み(伝導ノイズ)を遮断する非常に有効な対策です。

第10問(イ)

解答

5

解説

MTコネクタは、以下の特徴があります。

テープ心線(複数の光ファイバが並んだリボン状の線)をまとめて一括接続するための多心コネクタです。

かん合ピン(ガイドピン)及びコネクタクリップを使用し、ピンで位置合わせをして、クリップでパチンと固定します。

クリップの取り外しなどには、専用の工具(クリップ着脱工具)を使います。

他の選択肢は以下のとおりです。

① FA (Field Assembly) コネクタ
工事現場(フィールド)で、光ファイバの先端に手動で取り付けることができる現場組立型のコネクタです。

② FC コネクタ
ねじ結合式の単心用コネクタです。丸型で、ねじを回して固定します(主に測定器などで使われます)。

③ MPO (Multi-fiber Push On) コネクタ
テープ心線用の多心コネクタですが、こちらは「プッシュプル結合式(カチッと差し込むタイプ)」であり、クリップや専用の着脱工具は不要です。超高密度配線によく使われます。

④ MU コネクタ
小型の一心/多心用のプッシュプル結合式コネクタです。外見はSCコネクタを小さくしたような形状をしています。

第10問(ウ)

解答

4

解説

A 誤り
4ラウンド法は、第3と第4の手順が逆になっています。

ラウンド手順概要
第1R現状把握どんな危険が潜んでいるか出し合う
第2R本質追究これが危険のポイント(重要危険)を絞り込む
第3R対策樹立あなたならどうする(具体的な対策案を出す)
第4R目標設定私たちはこうする(チームの行動目標を決める)

B 誤り
不快指数ではなく WBGT(湿球黒球温度/暑さ指数) です。
WBGT(暑さ指数):熱中症予防のための指標。気温・湿度・輻射熱を取り入れたもの。
不快指数:主に蒸し暑さを表す指標で、気温と湿度のみから計算されます(日射や輻射熱は含まれません)。

第10問(エ)

解答

3

解説

ヒストグラムは、データの散らばり具合(分布の形状、中心値、ばらつきの幅など)を視覚的に把握するために、データをいくつかの区間に分け、それぞれの区間に含まれるデータの度数を長方形の柱で表した図です。

他の選択肢は以下のとおりです。

図1:散布図
2つの変数の関係性(相関関係)を調べるために、縦軸と横軸にデータをプロットした図です。データの中心を通る回帰線が引かれているのが特徴です。

図2:パレート図
値の大きい順に並べた棒グラフと、その累積比率を表す折れ線グラフを組み合わせた図です。不具合の原因などのうち「どれを最優先で対策すべきか」を見極めるのに使われます。

図4:管理図
プロセスが安定した状態にあるかを評価するため、時系列のデータに中心線(CL)と上方・下方の管理限界線(UCL/LCL)の破線を引き、点を結んだ図です。

図5:帯グラフ
構成比率の推移や内訳の比較などを視覚的に表した図です。

第10問(オ)

解答

5

解説

まず各結合点(マイルストーン)の最早結合時刻(できるだけ早く到達できる日数:EE)と、最遅結合時刻(予定に遅れないギリギリの日数:LL)を求めましょう。

先に最早結合時刻を求めます。

結合点①:E=0E=0

結合点②:①+作業A → E=4E=4

結合点③:①+作業B(5) と ②+ダミー(0) の大きい方 → E=5E=5

結合点④:①+作業C(3) → E=3E=3

結合点⑤:④+作業F(5) → E=8E=8

結合点⑥:②+D(2)、③+E(4)、⑤+ダミー(0) の最大値 → E=9E=9

結合点⑦:⑥+作業H(4) → E=13E=13

結合点⑧:⑦+作業J(5) と ⑤+作業G(9) の大きい方 → E=18E=18

結合点⑨:⑦+作業I(7) と ⑧+作業K(3) の大きい方 → E=21E=21

次に最遅結合時刻を求めます。これは右から求めていきます。ゴールの最遅時刻は、それまでに順算(足し算)で求めた「全体の最短所要日数(最早結合時刻 EE)」と同じ日数になります。つまり21日です。

ゴールからスタートに向けて、矢印を逆方向にたどりながら、次の計算をしていきます。

前の結合点の L=後ろの結合点の L作業日数\text{前の結合点の } L = \text{後ろの結合点の } L – \text{作業日数}

矢印が合流(逆流)するときは「小さい方」を選びます。

結合点⑨:L=21L=21

結合点⑧: ⑨-作業K(3) → L=18L=18

結合点⑦:⑨-作業I(7)、⑧-作業J(5)の小さい方 → L=13L=13

結合点⑥:⑦-作業H(4) → L=9L=9

結合点⑤:⑧-作業G(9)、⑥-ダミー(0)の小さい方 → L=9L=9

結合点④:⑤-作業F(5) → L=4L=4

結合点③:⑥-作業E(4) → L=5L=5

結合点②:⑥-作業D(2)、③-ダミー(0)の小さい方 → L=5L=5

結合点①:L=0L=0 最後は必ず0になります。

各選択肢は以下のとおりです。

① 正しい
EELL の値が同じ結合点を結ぶルート(余裕のないルート)がクリティカルパスです。
作業B → E → H → J → K の1本だけが合計21日となります。

② 正しい
トータルフロート(全体の遅れ許容日数) = 後ろの結合点の最遅時刻(LL) - 前の結合点の最早時刻(EE) - 作業日数
作業D(② → ⑥):L(9)E(4)2=942=L(9) – E(4) – 2 = 9 – 4 – 2 =3日

③ 正しい
作業F(④ → ⑤):L(9)E(3)2=935=L(9) – E(3) – 2 = 9 – 3 – 5 =1日

④ 正しい
フリーフロート(後続に影響を与えない遅れ許容日数) = 後ろの結合点の最早時刻(EE) - 前の結合点の最早時刻(EE) - 作業日数
作業E(③ → ⑥):E(9)E(5)4=954=E(9) – E(5) – 4 = 9 – 5 – 4 =0日

⑤ 誤り
最遅開始時刻 = 後ろの結合点の最遅時刻(LL) - 作業日数
作業G(⑤ → ⑧):L(18)9=189=L(18) – 9 = 18 – 9 = 9日

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

目次