令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 過去問解説 問46~問50

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令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 問46~問50

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目次

No.46

解答

2

解説

(1)正しい
レーダは電波を発射して、雨粒に当たって跳ね返ってきた強さを測ります。地球は丸いため、レーダから距離が離れるほど、電波は地面から離れて高い空(上空)を通ることになります。
地表付近の雨ではなく、上空の雨を測ることになるため、実際に地上に降っている雨量との差が出やすく、精度が低下します。

(2)誤り
正しくは、「Cバンドに比べてXバンドの方が、降雨による電波の減衰が大きい」です。
Cバンドは、周波数が低め(波長が長い)のため、雨による影響を受けにくく、遠くまで届きます(広域向き)。
Xバンドは、周波数が高め(波長が短い)のため、雨粒に当たると電波が弱まりやすい(減衰しやすい)ですが、その分、細かい観察が可能です。

(3)正しい
「二重偏波レーダ(マルチパラメトリックレーダ)」は、水平方向と垂直方向の2種類の電波を同時に出します。
雨粒は大きくなると、空気抵抗で「横に平たいお餅のような形」になります。この形状の違いを捉えることで、雨粒の大きさを正確に把握し、より精度の高い雨量を計算できます。

(4)正しい
ドップラー効果(救急車が通り過ぎる時に音が変わる現象と同じ原理)を利用したのが「ドップラーレーダ」です。
動いている雨粒に反射して戻ってきた電波の周波数のズレを分析することで、雨粒がどのくらいの速さで、どちらの方向に動いているか(風の動きなど)を観測できます。

No.47

解答

4

解説

(1)正しい
GNSS(Global Navigation Satellite System)は、アメリカのGPS、ロシアのGLONASS、日本の「みちびき」などの衛星測位システムの総称です。それぞれの国の衛星から届く電波を受け取って、自分の位置を計算します。

(2)正しい
3次元の位置(緯度・経度・高度)を特定するには、原理的には3機の衛星があれば十分ですが、現実には「時計の誤差」を補正する必要があります。 受信機(スマホや測量機)の時計は衛星の原子時計ほど正確ではないため、そのズレを解消するために合計4機以上の衛星からの電波が必要になります。

(3)正しい
DGNSS(ディファレンシャルGNSS)は、あらかじめ正確な座標が分かっている「基準局」を利用します。
基準局で「衛星からの電波による計算値」と「実際の座標」を比較して誤差(補正情報)を割り出し、それを近くの受信機に送ることで、精度を数メートル単位から数十センチ単位まで高めることができます。

(4)誤り
正しくは、南北非対称です。
日本の上空に長く留まるように、北半球側(日本側)でゆっくり動き、南半球側で速く動くような南北非対称の「8の字」を描きます。これにより、ビル影などに影響されにくい「真上(高仰角)」からの測位が可能になります。

No.48

解答

3

解説
分岐電線の許容電流の割合遮断器を設置すべき距離
35%未満3m以内
35%以上 55%未満8m以内
55%以上制限なし

(1)正しい
幹線の許容電流が、その電源側に接続する他の幹線の保護用ブレーカーの定格電流の 55%以上(記述では60%)ある場合、その幹線には新たに過電流遮断器を施設しなくてもよいというルールがあります。

(2)正しい
分岐する電線の許容電流が、元の幹線のブレーカー定格電流の 55%以上(記述では65%)あるため、この場合は長さの制限なく遮断器を設置できます。したがって「9mの箇所」に設置しても問題ありません。

(3)誤り
記述では「許容電流が 30%」となっています。これは35%未満なので、原則通り 3m以内 に設置しなければなりません。したがって「5mの箇所に設置する」という記述は誤りです。

(4)正しい
これは過電流遮断器の基本原則です。電線が過熱して火災になるのを防ぐため、遮断器の定格電流は、保護する対象(幹線)の許容電流以下のものを選ぶ必要があります。

No.49

解答

2

解説

この回路の最大の特徴は、「一方が動いている間は、もう一方が絶対に動かないようにロック(禁止)をかける」という点にあります。

図を見ると、以下のようになっています

・リレー X の手前に、リレー Y の b接点(YbY_b)が入っています。

・リレー Y の手前に、リレー X の b接点(XbX_b)が入っています。

この構造により、例えば PB1PB_1 を押してリレー X が動作すると、連動して XbX_b が開きます。すると、後から PB2PB_2 を押してもリレー Y に電気は流れません。これが「インタロック(相互拘束)」です。

他の選択肢は以下のとおりです。

(1) 限時動作回路(タイマ回路):ボタンを押してから一定時間後に動作する回路です。図の中にタイマ記号がないため、これではありません。

(3) フリッカ回路:ランプなどを一定の間隔で点滅(ON/OFFを繰り返す)させる回路です。

(4) 自己保持回路:ボタンから手を離しても動作を継続させる回路です。この図にも XaX_aYaY_a という自己保持接点が含まれていますが、問題文の「一方が動作中は他方が動作しないようにする」という説明は、インタロック回路の定義そのものです。

No.50

解答

4

解説

「浮動充電(ふどうじゅうでん)」は、整流装置(電源)、蓄電池、負荷の3つをすべて並列につなぐのが最大の特徴です。

① 普段の状態:整流装置から負荷へ電気を送りつつ、蓄電池にも常に一定の電圧をかけて、自己放電分を補う程度の充電を続けます。

② 停電などの異常時:整流装置からの供給が止まると、蓄電池から負荷へ即座に電気が供給されます。

常に「浮いている(充電と放電の境目で待機している)」ような状態であることから、この名がついています。

他の選択肢は以下のとおりです。

(1) 定電圧定電流充電:リチウムイオン電池などで一般的な方式です。最初は一定の電流で一気に充電し、電圧が上がってきたら一定の電圧を維持して満充電にする、効率を重視した方法です。

(2) トリクル充電:満充電になった後も、微弱な電流を流し続けて自己放電を補う方式です。浮動充電と似ていますが、通常、負荷を切り離して電池単体で行うものを指すことが多いです。

(3) パルス充電:電流を断続的(パルス状)に流す方式です。急速充電や、電池の劣化を防ぐ(サルフェーション除去)目的などで使われます。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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