令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 過去問解説 第5問

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令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 第5問

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目次

第5問(ア)

解答

4

解説

まず、1秒間に何回サンプリング(標本化)しているか(=サンプリング周波数 ff )を考えます。

1回サンプリングするごとに nn ビットのデータが生まれます。

1秒間で合計 VV ビットのデータになります。

ということは、1秒間のサンプリング回数 ff [回/秒]は、全体のデータ量を1回あたりのデータ量で割れば出ます。

f=Vn [回/秒]f = \frac{V}{n} \text{ [回/秒]}

サンプリング間隔 TT = サンプリングとサンプリングの時間の間隔

つまり、T=1fT = \frac{1}{f} になります。

例えば、1秒間に5回サンプリングするなら、間隔は 15\frac{1}{5} 秒(0.2秒)になります。

したがって、

T=1f=1Vn=nV [秒]T = \frac{1}{f} = \frac{1}{\frac{V}{n}} = \frac{n}{V} \text{ [秒]}

となります。

■答えの確認

数式に迷ったときは、「単位の割り算・掛け算」で確認するのがいいと思います。

求めたいのはサンプリング間隔、つまり単位は [秒] です。

n [bit]V [bit/秒]=bit×bit=\frac{n \text{ [bit]}}{V \text{ [bit/秒]}} = \text{bit} \times \frac{\text{秒}}{\text{bit}} = \text{秒}

となり、答えが合っていることを確認できます。

第5問(イ)

解答

2

解説

直接変調方式は、半導体レーザ(光源)に流す 「駆動電流」を直接オン・オフ(変化) させます。

これは、懐中電灯のスイッチをカチカチと素早く連打して、光を点滅させるイメージです。

電流を強くすれば光は強くなり、電流をゼロにすれば光は消えます。つまり、出力される光の 「強度(明るさ)」 を変化させています。

構成がシンプルで安価ですが、電流を激しく変化させるせいで光の波長がわずかに揺らいでしまう現象(チャーピング)が起き、超高速・長距離通信には向きません。

もう一つの変調方式として、外部変調方式があります。

外部変調方式は、半導体レーザから「常に一定の光」を出し続け、そのあとに置いた「外部変調器(シャッターのようなもの)」で光を通したり遮ったりします。

これは、点っぱなしの懐中電灯の前に障子やブラインドを置き、それを高速で開け閉めするイメージです。

光源そのものは変化させないため、光の波長が安定し、超高速・長距離通信に適しています。

第5問(ウ)

解答

5

解説

問題文にある SES とは、Severely Errored Second(厳重エラー秒 / 深刻な符号誤り秒) の略です。

文字通り「1秒間のうちに、通信がかなりひどい状態(厳重なエラー)になってしまった秒数」のことを指します。

全体の稼働時間(秒)のうち、このダメだった秒数(SES)が何%あったかを表したものが %SES です。

数値が低ければ低いほど、安定して高品質な通信が行えている回線ということになります。

%SESは、「1秒間ごとの平均符号誤り率(ビットエラーレート)が 1×1031 \times 10^{-3}(1000個に1個以上の割合でエラー)を超えた秒の合計が、稼働時間全体に占める割合(%)」を表す品質指標です。

第5問(エ)

解答

3

解説

A 正しい
ジッタ(Jitter)とは、デジタル信号の波形が、本来あるべき正しい時間軸(タイミング)から前後にグラグラと小さく揺れる(位相変動する)現象のことです。
デジタル信号を長距離送る際、途中で信号の「なまり」や「ノイズ」を取り除くために「再生中継器」を通します。この中継器は、届いた信号から「トントントン…」と正確なリズム(タイミングパルス)を取り出して、綺麗な信号に作り直します。
しかし、このリズムを取り出す回路(タイミング抽出回路)の性能限界や雑音のせいで、取り出したリズム自体がほんの少し前後にブレてしまうことがあります。
これが記述Aの言っている「位相変動によるジッタの発生」です。

B 正しい
符号間干渉(ISI:Intersymbol Interference)とは、送ったデジタル信号の「1」や「0」の波形が、お互いに前後に広がって隣の信号と重なり合ってしまい、混信してしまう現象です。
デジタル信号(パルス波形)をきれいに送るためには、に広い周波数帯(帯域)が必要です。
しかし、実際の通信回線の帯域が十分に確保されていない(狭い)と、高周波の成分がカットされてしまい、角の立った四角い波形が「ぽわん」と丸く、前後に広がった形になってしまいます。
結果、前後の波形が重なると、受信側で「いま届いたのは1なのか0なのか」が判別できなくなり、ビット誤り(データの読み間違い)を引き起こします。

第5問(オ)

解答

4

解説

SDMA とは、Space Division Multiple Access(空間分割多元接続)の略です。

指向性のあるアンテナや複数のアンテナ(MIMO)を駆使して、電波を特定の方向(空間)に向けて別々に飛ばします。

これにより、「同じ時間」「同じ周波数」であっても、場所(空間)が違う複数の端末と混信することなく同時に通信ができます。

他の選択肢は以下のとおりです。

① CDMA(Code Division Multiple Access / 符号分割多元接続)
端末ごとに異なる個別の暗号(符号)を割り当てることで、同じ時間・同じ周波数で混ざって届いた電波から、自分のデータだけを綺麗に分離して通信します。

② CSMA(Carrier Sense Multiple Access / 搬送波感知多重アクセス)
Wi-Fi(無線LAN)などで使われるものです。データを送る前に周りの電波状況を確認(キャリアセンス)し、誰も使っていなければ送信します。

③ FDMA(Frequency Division Multiple Access / 周波数分割多元接続)
利用できる全体の周波数帯を細かく切り分け、ユーザーごとに異なる周波数を割り当てて通信します。(ラジオの選局と同じイメージです)

⑤ TDMA(Time Division Multiple Access / 時分割多元接続)
同じ周波数を、短い時間で細切れにし、ユーザーごとに順番に交代しながら通信します。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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