令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 過去問解説 第4問

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令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 第4問

本記事は、「令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 第4問」の解説になります。

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目次

第4問(ア)

解答

5

解説

64B/66B では、上位層から送られてきた 64ビット(64B)のデータを一つのブロックとして扱います。

直流成分を抑えて信号を安定させるためにスクランブル処理を行います。

その先頭に 2ビット の同期ヘッダ(01 または 10)を付加することで、合計 66ビット(66B)のデータに変換して送信します。

他の選択肢は以下のとおりです。

① 4B/5B
4ビットのデータを5ビットに変換する方式。100BASE-FX(100Mbps光ファイバ)などで使用されます。

② 8B/6T
8ビットのデータを3値(+, 0, -)の6パルスに変換する方式。100BASE-T4 などで使用されました。

③ 8B/10B
8ビットのデータを10ビットに変換する方式。1000BASE-SX/LX(ギガビットイーサネット)などで主流の方式です。

④ 8B1Q4
8ビットのデータを4つの4値(ISDN等で使われるクォータナリ)信号に変換する方式。100BASE-T2 などで使用されます。

第4問(イ)

解答

4

解説

① 正しい
SIP(Session Initiation Protocol)は、電話の「発信」「着信」「切断」といった通話のセッションを確立・管理(呼制御)するだけのプロトコルです。実際の音声データのやり取りは、③で登場する「RTP」など別のプロトコルに任せるため、この記述は正しいです。

② 正しい
TCPのように「届いたかどうかの確認応答(ACK)」や「届かなかったときの再送」を行わない(コネクションレス型)ため、遅延が許されない音声や動画のリアルタイム通信に適しています。

③ 正しい
IP電話の音声データを運ぶ主役が RTP(Real-time Transport Protocol) です。RTPは、②で説明したリアルタイム性の高いトランスポート層プロトコルである UDP の上で動作するため、この記述も完璧に正しいです。

④ 誤り
RTPヘッダに含まれる「タイムスタンプ情報」と「シーケンス番号情報」の役割が逆に説明されているため誤りです
シーケンス番号(Sequence Number)は、パケットが送信された順番を表す番号です。パケットの到着順序を並べ替えたり(順序制御)、途中で消えてしまったパケットがないかを確認(パケット損失の検出)したりするのに用いられます。
タイムスタンプ(Timestamp)は、サンプリングされた音声データの「時間的な位置」を表します。ネットワークの揺らぎ(ジッタ)を吸収し、正しい間隔で音声を再生する(音声再生のタイミングの決定)ために用いられます。

第4問(ウ)

解答

1

解説

トンネリングは、パケットを別のプロトコルのヘッダで包み込んで(カプセル化して)通過させる技術です。

IPv4の荷物をIPv6専用の箱(ヘッダ)に入れて、IPv6の道路(網)を通し、届いたら箱を開けてIPv4の荷物を取り出すイメージです。

他の選択肢は以下のとおりです。

② パススルー
ルーターなどの機器が、パケットの書き換えや制限をせず、そのまま通り抜けさせること。(例:IPv6 PPPoEパススルーなど)

③ トランスレーション
IPv4パケットとIPv6パケットを、相互に変換(翻訳)して通信させる技術(NAT64/DNS64など)。カプセル化はしません。

④ オーバーレイ
既存の物理的なネットワーク(アンダーレイ)の上に、仮想的なネットワークを構築する技術。

⑤ デュアルスタック
1つの通信機器や端末に、IPv4とIPv6の両方のプロトコルスタック(機能)を持たせ、どちらでも通信できるようにする方式。

第4問(エ)

解答

4

解説

Preamble(プリアンブル:7バイト):
10101010 というパターンのビット列が7回(計56ビット)繰り返されます。受信側の機器は、この規則正しい信号を読み取ることで「これからデータが送られてくるぞ」と身構え、クロック信号の同期(受信タイミングの調整)を行います。

SFD(Start of Frame Delimiter:1バイト):
プリアンブルの直後に続く1バイトの信号です。値は 10101011 となっており、最後の2ビットが 11 に変化することで「プリアンブルはここまで。次からが本番のデータ(MACアドレスなど)だよ」というフレームの開始合図を知らせます。

他の選択肢は以下のとおりです。

① PAD(パッド)
フレーム全体の長さが最小サイズ(64バイト)に満たない場合、データの後ろに付け足される穴埋め用のダミーデータです。

② DA(Destination Address)
宛先MACアドレス(6バイト)のことです。どこに届けるかを示します。

③ SA(Source Address)
送信元MACアドレス(6バイト)のことです。どこから送られたかを示します。

⑤ FCS(Frame Check Sequence)
フレームの最後尾に付加される4バイトのエラーチェック用データです。データが途中で壊れていないかを検証します。

第4問(オ)

解答

3

解説

A 正しい
ラベルエッジルータ(LER)は、MPLSのネットワーク(ドメイン)の「入口」と「出口」に位置するルーターのことです。
ラベルスイッチパス(LSP)は、あらかじめネットワーク上に作られた「パケット専用の通り道(仮想的なパス)」のことです。
MPLSでは、通常のルーターのようにパケットのIPアドレスを毎回複雑に解析するのではなく、事前に決められた通り道(LSP)に沿って、ラベル情報だけをパッパと読み替えて(スイッチングして)高速転送します。

B 正しい
MPLSネットワークの「出口」にあるLERにパケットが到着すると、これまで転送用に使っていたMPLSラベルは不要になるため剥がされます(除去)。ラベルが外されることで、中身の「オリジナルのデータ(イーサネットフレームやIPパケット)」に戻り、そのままユーザーの一般的なネットワークへと届けられます。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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