令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 過去問解説 第1問

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。
令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 第1問

本記事は、「令和8年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 第1問」の解説になります。

過去問解説一覧はこちら

目次

第1問(ア)

解答

3

解説

まず、抵抗の並列部分を合成します。

R12=5×205+20=4 [Ω]R_{12} = \frac{5 \times 20}{5 + 20} = 4\ [\Omega]

電圧源と抵抗が直列接続されている回路が複数個並列接続されている回路ができるので、ミルマンの定理を使って求めます。

ミルマンの定理の式は次のとおりです。

V=E1R1+E2R2+E3R3+1R1+1R2+1R3+V = \frac{\frac{E_1}{R_1} + \frac{E_2}{R_2} + \frac{E_3}{R_3} + \cdots}{\frac{1}{R_1} + \frac{1}{R_2} + \frac{1}{R_3} + \cdots}

この問題に当てはめると次のとおりとなります。

V=E1R12+E2R3+E3R41R12+1R3+1R4V = \frac{\frac{E_1}{R_{12}} + \frac{E_2}{R_3} + \frac{E_3}{R_4}}{\frac{1}{R_{12}} + \frac{1}{R_3} + \frac{1}{R_4}}

ここに数値を代入します。

V=464+384+0514+14+15V = \frac{\frac{46}{4} + \frac{38}{4} + \frac{0}{5}}{\frac{1}{4} + \frac{1}{4} + \frac{1}{5}}

V=21710=21×107=3×10=30 [V]V = \frac{21}{\frac{7}{10}} = 21 \times \frac{10}{7} = 3 \times 10 = 30\ [\text{V}]

求める電流は、抵抗 R4=5 ΩR_4 = 5\ \Omega にかかる電圧 30 V30\ \text{V} からオームの法則で計算します。

電流=30 [V]5 [Ω]=6 [A]\text{電流} = \frac{30\ [\text{V}]}{5\ [\Omega]} = 6\ [\text{A}]

※この問題はキルヒホッフの法則でも解くことができます。

第1問(イ)

解答

2

解説

交流回路では、抵抗、コイル、コンデンサに流れる電流のタイミング(位相)がそれぞれ異なります。

そのため、これらを足し合わせるときは、ベクトル(矢印)を使って考えます。

① 抵抗 RR に流れる電流 (IR=5 AI_R = 5\text{ A}):基準となる向き(右向き)

② コイル LL に流れる電流 (IL=4 AI_L = 4\text{ A}):電圧より 90° 遅れる(下向き)

③ コンデンサ CC に流れる電流 (IC=16 AI_C = 16\text{ A}):電圧より 90° 進む(上向き)

まず、真反対(上と下)を向いている「コイル」と「コンデンサ」の電流を打ち消し合わせます。

ICIL=164=12 [A]I_C – I_L = 16 – 4 = 12\text{ [A]}

次に、残った「上向きの電流(12 A12\text{ A})」と「右向きの抵抗の電流(5 A5\text{ A})」を合成します。

これは直角三角形の斜辺を求める計算(三平方の定理 / ピタゴラスの定理)と同じになります。

I=IR2+(ICIL)2I = \sqrt{I_R^2 + (I_C – I_L)^2}

I=52+122I = \sqrt{5^2 + 12^2}

I=169=13I = \sqrt{169} = 13

第1問(ウ)

解答

2

解説

コイルに生じる誘導起電力 vv の大きさは、次の式で表されます。

v=L|ΔiΔt|v = L \left| \frac{\Delta i}{\Delta t} \right|

vv:誘導起電力(電圧)

LL:自己インダクタンス

ΔiΔt\frac{\Delta i}{\Delta t}:電流の変化率(単位時間あたりに電流がどれだけ変化したか)

問題文には「自己インダクタンス(LL)と (ウ) の積で表される」とあるので、公式の通り 電流の変化率 が入ります。

第1問(エ)

解答

5

解説

力率とは、電源から送り出された全電力のうち、「実際にどれだけ有効に仕事に使われたか」の割合を表すものです。

問題文にある「有効電力を(エ)で除する」という部分を数式にすると、以下のようになります。

力率=有効電力(エ)\text{力率} = \frac{\text{有効電力}}{\text{(エ)}}

この分母に入るのが、電源が送り出す全体の電力である「皮相電力」です。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

目次