令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 過去問解説 第1問

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令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 理論 第1問

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目次

第1問(ア)

解答

3

解説

フォールバック (Fallback) は:通信環境が悪化(ノイズが多いなど)してデータの送受信がうまくいかない場合、そのままの速度で無理に送るのではなく、一段階低い通信速度に切り替えて、通信を途切れさせずに継続させる機能のことです。

他の選択肢は以下のとおりです。

① バックオフ (Back-off):データの衝突(コリジョン)が起きた際、再送するまでランダムな待ち時間を設けること。イーサネットなどで使われます。

② コールバック (Callback):電話がかかってきた際、一度切ってから相手にかけ直すこと。セキュリティ対策や料金負担の調整に使われます。

④ ダウンリンク (Downlink):基地局から端末、あるいは人工衛星から地上局へ向かう下り方向の通信のことです。

⑤ オートネゴシエーション (Auto-negotiation):通信を開始する前に、お互いに対応している最高速度や通信方式を確認し、自動的に最適な設定に合わせる機能です。

第1問(イ)

解答

3

解説

空間スイッチは、複数の入力路(入ハイウェイ)と出力路(出ハイウェイ)が交差する格子状の回路です。
最大の特徴は、「時間位置(タイムスロット)を変えずに、物理的な経路だけを切り替える」ことにあります。
空間スイッチの各交差点には、高速で開閉する「ゲート(電子的なスイッチ)」が配置されています。
このゲートをタイムスロットごとに超高速で開け閉め(開閉)することで、特定のタイムスロットに入ってきた信号を、目的の出力路へと流し込みます

他の選択肢は以下のとおりです。

① 順番読み出しカウンタ:これは主に「時間スイッチ(Tスイッチ)」の制御に関わる仕組みです。通話メモリ(Speech Memory)に書き込まれたデータを、「1番目、2番目、3番目…」と順番通りに読み出すためのカウントを行う回路です。

② 制御メモリ:ゲートスイッチを「いつ開閉するか」という指示情報を記憶しておく場所です。時分割ゲートスイッチのスイッチを動かすための「司令塔」の役割を果たします。

④ 多重・分離回路:複数の通信回線を一本の高速な通り道(ハイウェイ)にまとめたり、逆にバラバラに戻したりする装置です。

⑤ 時間スイッチ:空間スイッチとは逆に、「経路は変えずに、タイムスロットの順番(時間位置)を入れ替える」スイッチです。信号を一時的に「通話メモリ」に蓄積して読み出し順を変える仕組みです。

第1問(ウ)

解答

1

解説

A 正しい
アナログ電話機を接続する内線回路には、電話機のフックの状態(受話器を上げているか、置いているか)を監視する役割があります。
受話器を上げると、2本の電線(A線・B線)がつながり、電気的な「ループ状態」になります。内線回路はこの電流の変化を検知して、「あ、今電話をかけようとしているな」と判断します。これを監視(Supervision)機能と呼びます。

B 誤り
アナログ信号をデジタル信号に変換するのは「エンコーダ(符号化器)」です。
内線回路には「コーデック(CODEC)」というチップが入っています。これは COder(エンコーダ:アナログ→デジタル)と DECoder(デコーダ:デジタル→アナログ)を組み合わせた名前です。
電話機からの声をデジタルスイッチに送る時は「エンコーダ」、デジタルスイッチからの声を電話機に戻す時は「デコーダ」を使います。

第1問(エ)

解答

2

解説

A 誤り
「420ミリワット以上」という給電出力の規定があるのは、「基本速度ユーザ・網インタフェース(BRI:2B+D)」におけるデジタル回線終端装置(DSU)から端末への給電についてです。
一次群速度インターフェースでは、DSUから端末側へ給電を行うという規定自体が一般的ではありません。

B 正しい
通信事業者側(局側)からの遠隔給電では、1.5Mbpsもの高速通信を支えるDSUの電力を賄うのが難しいため、通常はユーザー宅内のコンセント(商用電源)から電源を取るローカル給電方式が採用されます。

第1問(オ)

解答

4

解説

イミュニティ (Immunity) とは、日本語では「耐性」や「免疫」と訳されます。電磁的なノイズ(妨害)を受けても、機器が誤作動したり性能が落ちたりせずに動き続けることができる能力のことです。

他の選択肢は以下のとおりです。

① 電磁遮蔽(シールド):金属板やメッシュなどで機器を覆い、電磁波の侵入や漏洩を防ぐ「物理的な対策」のことです。

② 妨害電磁界強度:電子機器を動かしたときに、意図せず周囲に放出されてしまう電磁波の強さ(電界の強さ)を指します。

③ 電磁感受性 (Susceptibility):イミュニティの逆の概念で、ノイズの影響を「受けやすさ」を指します。感受性が高い=ノイズに弱い、ということです。

⑤ 電磁エミッション (Emission):機器そのものが外に出してしまう「不要な電波(ノイズ)」のことです。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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