令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 過去問解説 第5問

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令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 第5問

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目次

第5問(ア)

解答

3

解説

① 誤り
QAM(直交振幅変調)は、互いに直交する2つの搬送波を、それぞれASK(振幅変調)して合成する方式です。

② 誤り
位相を変化させるのはPSK(位相偏移変調)です。
FSK(周波数偏移変調)は、デジタル信号に応じて搬送波の周波数を切り替える方式です。

③ 正しい
PSKの「多値数」と「1シンボルあたりのビット数」の関係は 2n2^n で表されます。
8PSKの場合、8=238 = 2^3 なので、1つのシンボルで 3ビット の情報を送ることができます。

④ 誤り
搬送波をオン・オフ(断続)させる方式は、一般的に OOK (On-Off Keying) と呼ばれます。

第5問(イ)

解答

1

解説

CWDM (Coarse WDM)は、「Coarse(粗い)」という意味の通り、波長の間隔を広く(20nm間隔など)取った方式です。
数波長から十数波長程度(最大16〜18波長など)に限定されています。波長の間隔が広いため、高精度な温度制御が不要で、装置を安価に構成できます。

他の選択肢は以下のとおりです。

② DWDM (Dense WDM):「Dense(密な)」という意味の通り、波長の間隔を非常に狭く(0.8nm間隔など)して詰め込む方式です。数十から100波長以上の多重が可能です。基幹通信網など、大容量・長距離の伝送に適していますが、装置は高価になります。

③ TDM (Time Division Multiplexing):時分割多重。時間を細かく区切って複数の信号を交互に送る方式です。

④ TCM (Time Compression Multiplexing):時分割方向制御。ピンポン伝送とも呼ばれ、上りと下りを高速に切り替えて伝送する方式です。

⑤ FDM (Frequency Division Multiplexing):周波数分割多重。電気信号の周波数帯域を分けて複数の信号を送る方式です。光の場合はこれを波長に置き換えたものがWDMにあたります。

第5問(ウ)

解答

2

解説

A 誤り
量子化雑音は、アナログをデジタルに変換する際に出る、デジタル方式特有の雑音です。
しかし、ランダム雑音や熱雑音は、アナログ伝送でもデジタル伝送でも関係なく発生する、通信全般に共通の雑音です。

B 正しい
これは量子化雑音についての説明です。
アナログの滑らかな波形(連続量)を、デジタルの階段状の数値(離散的な値)に当てはめる際、どうしても「端数」が生じます。この切り捨て・切り上げによる元の波形とのズレが雑音となるため、デジタル化する工程において原理上避けることができません。

第5問(エ)

解答

5

解説

FEC (Forward Error Correction)、日本語では問題文にある通り「前方誤り訂正」と呼ばれます。

仕組みは、送信側であらかじめ「誤り訂正用のデータ(冗長ビット)」を付加して送信します。受信側では、もしデータに多少の誤りがあっても、その付加されたデータを使って自分の力だけで正しい値に復元します。

メリットとしては、送信側に「もう一度送って!」と頼む必要がないため、リアルタイム性が重視される放送や、再送が難しい衛星通信などで活躍します。

他の選択肢は以下のとおりです。

① ARQ (Automatic Repeat Request)
日本語では「自動再送要求」といいます。受信側で誤りを見つけたとき、送信側に「間違っていたから再送して!」とリクエストする方式です。FECは「自力で直す」のに対し、ARQは「相手に頼んで送り直してもらう」という点が決定的な違いです。

② BCD (Binary Coded Decimal)
2進化10進法。数値を表現するための形式の一つであり、誤り訂正とは関係ありません。

③ CRC (Cyclic Redundancy Check)
「誤り訂正」ではなく「誤り検出」のためのものです。
巡回冗長検査。データの計算結果を末尾につけて、送受信間で計算結果が合うかチェックします。
「間違いがあるかどうか」はわかりますが、自力で治す力はありません。

④ FCS (Frame Check Sequence)
「誤り訂正」ではなく「誤り検出」のためのものです。
フレームチェックシーケンス。CRCなどのチェック結果を格納するためのフィールド(場所)のことです。
「間違いがあるかどうか」はわかりますが、自力で治す力はありません。

第5問(オ)

解答

4

解説

半導体レーザの注入電流を直接 ON/OFF させて変調(直接変調)を行う際、レーザ内部のキャリア密度が変化します。

これにより、屈折率が変動し、発振する光の波長がわずかに揺れて(広がって)しまう現象を「チャーピング」と呼びます。

波長が広がると、光ファイバの「波長分散」の影響を強く受けるようになり、高速・長距離伝送時に信号波形が崩れる原因となります。

そのため、高速伝送では直接変調を避け、レーザは常に光らせたまま外側のシャッター(外部変調器)で ON/OFF を切り替える「外部変調方式」が一般的に使われます。

他の選択肢は以下のとおりです。

① ドップラー効果:音源や観測者が移動することで周波数が変化する現象です。通信では移動体通信などで考慮されますが、この文脈(レーザの直接変調)とは異なります。

② 波長グリッド:WDM(波長分割多重)などで、使用する波長の間隔を定めた基準(棚)のことです。

③ 回折:光が障害物の背後に回り込む現象です。

⑤ ポッケルス効果:電界をかけることで結晶の屈折率が変化する現象です。外部変調器(LN変調器など)の動作原理として利用されます。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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