本記事は、「令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 第10問」の解説になります。
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過去問解説一覧はこちら。

第10問(ア)
解答
4
解説
MPOは、Multi-fiber Push-On の略です。
1つのコネクタの中に、平らに並んだ複数のファイバ(通常12心や24心)を収容しています。
プッシュプル方式(カチッと差し込み、引いて抜く)なので、着脱が非常にスムーズです。
従来の単心コネクタ(SCやLCなど)を12個並べるよりも圧倒的に省スペースで、配線作業の効率が非常に高いのが特徴です。
他の選択肢は以下のとおりです。
① FC:ネジ締めタイプ。振動に強いが、着脱に手間がかかる(主に公衆網)。
② FA:現場組立型(Field Assembly)コネクタ。特定の形状を指す名前ではありません。
③ FAS:主にアクセス系(家庭向けなど)で使われる現場組立型コネクタの呼称です。
⑤ MU:小型(Miniature Unit)の単心コネクタ。プッシュプル式ですが、多心一括ではありません。
第10問(イ)
解答
3
解説
光アウトレットは、電気のコンセント(アウトレット)と同じように、壁に埋め込まれたり取り付けられたりする光ファイバの接続口のことです。
壁の中(配管)を通ってきた光ケーブルと、家の中にあるONU(光回線終端装置)へつなぐ光コードを接続するための「中継点」になります。
リビングの壁など、皆さんのご家庭でもよく見かける「光」と書かれた差し込み口がこれに該当します。
他の選択肢は以下のとおりです。
① 光キャビネット:主に戸建住宅の「外壁」に取り付けられる箱。屋外の光ケーブルを屋内に引き込む際の分岐点になります。
② 光ローゼット:光アウトレットと役割は似ていますが、壁の中に埋め込むのではなく、壁の表面に「露出」してネジ止めするタイプを指すことが多いです。
④ 光アイソレータ:反射光がレーザー光源に戻るのを防ぐ「部品」の名前です。接続部材ではありません。
⑤ 光ステップル:光ケーブルを壁や柱に固定するための「釘(金具)」のことです。
第10問(ウ)
解答
2
解説
A 誤り
記述は「整頓」の説明です。
整理:要るものと要らないものを明確に分けて、要らないものを捨てる(処分する)こと。
B 正しい
記述の通り、「決めたことを必ず守り、それを習慣付けること」を指します。
5Sの最後のステップであり、整理・整頓・清掃・清潔を維持するための「ルール遵守の習慣化」のことです。
第10問(エ)
解答
2
解説
A 誤り
記述は「ヒストグラム」の説明です。
パレート図は、値の大きい順に項目を並べた棒グラフと、その累積構成比を表す折れ線グラフを組み合わせた図です。「どの項目が問題の大部分を占めているか」を特定するために使います。
B 正しい
シューハート管理図(一般的な管理図)では、中心線(CL)から上下に(3シグマ) の距離に管理限界線を引きます。これを「3シグマ法」と呼びます。
の意味は、標準偏差をとしたとき、データが正規分布に従うのであれば、約 99.7% のデータがこの範囲内に収まるという統計的根拠に基づいています。限界線を越えた場合は「異常が発生した」と判断する基準になります。
第10問(オ)
解答
4
解説
クリティカルパス上のトータルフロートは、必ず「ゼロ」になります。
クリティカルパスとは工程の中で最も時間がかかる経路のことです。この経路上の作業が1日でも遅れると、全体の完成日も1日遅れます。
トータルフロートとはその作業が、全体の完成日に影響を与えない範囲で持てる「最大の余裕時間」のことです。
クリティカルパスは「一切の遅れが許されない経路」なので、トータルフロートはゼロでなければなりません。
他の選択肢は以下のとおりです。
① アクティビティ(実線):作業を矢印で表します。図を見やすくするために長さを変えることはありますが、矢印の長さが「3日」や「5日」といった工期の長さを表しているわけではありません。
② ダミー(破線):実際の作業は伴いませんが、作業の順番(依存関係)を示すために引かれます。所要日数は当然ゼロです。
③ トータルフロートの性質:特定の経路で共有されている余裕時間なので、前の作業で使い切ってしまうと、後続の作業の余裕がなくなる(影響を及ぼす)ことがあります。
⑤ フリーフロートとの比較:トータルフロートは全体の完成を遅らせない余裕。フリーフロートは後続の作業を遅らせない余裕。常に フリーフロートトータルフロート という関係が成り立ちます。


