本記事は、「令和8年 2月期午前 第一級陸上特殊無線技士 工学 過去問解説 問21~問24」の解説になります。
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問21

解答
3
解説
1 誤り
静止衛星までの距離(約36,000km)は関係ありません。等価地球半径は、あくまで地上付近(対流圏)の電波の屈折を計算するためのものです。
2 誤り
等価地球半径は、電離層ではなく「標準大気(私たちが暮らす空気の層)」による屈折を対象にしています。
3 正しい
大気の中を通信用の電波が進むとき、実はまっすぐではなくわずかに下向きに曲がりながら(弧を描いて)進みます。これは、上空に行けば行くほど空気(大気)が薄くなり、屈折率が減少するためです。
しかし、計算や図面で「電波が曲がっている」と考えると非常に複雑になってしまいます。
そこで、「電波をまっすぐな直線として扱えるように、いっそのこと地球のほうを少し大きく見積もってしまおう!」という便利なアイデアが生まれました。
この、計算を簡単にするために仮想した地球の半径のことを「等価地球半径」と呼びます。
4 誤り
倍率が逆です。電波が下向きに曲がるぶん、地球を「大きく」見立てる必要があるため、標準大気においては真の地球半径を約 4/3 倍(約1.33倍)したものになります。3/4倍(0.75倍)だと地球が小さくなってしまいます。
問22

解答
3
解説
A
整流器は、交流(AC)を直流(DC)に変換する装置です。
流れてくる電気は「交流入力」です。しかし、下にある蓄電池(バッテリー)は「直流」でしか充電ができません。そのため、まずは【 A 】の整流器を通すことで、交流を直流に変換します。
B
インバータは、直流(DC)を交流(AC)に変換する装置です。
蓄電池や整流器の段階では電気は「直流」になっていますが、私たちが普段使うパソコンなどのサーバー機器は「交流」の電気が必要です。そのため、【 B 】のインバータを使って、再び使いやすい交流の電気に戻してあげます。
C
交流出力は、最終的に機器へと送り出す電気の形です。
上記の通り、インバータ【 B 】によって直流から変換された電気なので、出力される【 C 】は「交流」になります。
問23

解答
2
解説
① 実効値 を求めます。
図のから一番高いところ(山)までの高さを数えると、2マス+1マスの半分あります。
したがって、電圧の最大値 は次のように計算できます。
実効値 は最大値 を (約 )で割ることで求められます。
実効値
② 周波数 を求めます。
まず、波形が「山に行って谷に行って戻ってくる」という1サイクル(1周期 )の横幅を数えます。
波形がスタートして、1回分の波が終わるまでの横幅を数えると、ちょうど4マス分あります。
したがって、1周期にかかる時間 は次のとおりです。
これを周波数に変換します。
周波数は「1秒間に何サイクル繰り返すか」なので、周期の逆数()で求められます。
問24

解答
2
解説
1 正しい
デジタルマルチメータの基本構成です。アナログの電圧をデジタルデータに変換する「A-D変換器」には、ノイズに強く精密な測定ができる「積分形」が多く使われています。
2 誤り
デジタルマルチメータはアナログテスタに比べて「入力インピーダンスが非常に高い」という特徴を持っています。
入力インピーダンスが低い(アナログ)と、テスタの中に電気がたくさん流れ込んでしまいます。その結果、元の回路の電気バランスが崩れてしまい、測定値が変わってしまいます(=被測定量の変動が大きい)。
入力インピーダンスが高い(デジタル)と、テスタが巨大な壁(高い抵抗)のようになるため、テスタ側にはほとんど電気が流れません。元の回路に影響を与えずに、本来の正しい電圧をそのまま正確に測ることができます(=被測定量の変動が極めて小さい)。
3 正しい
内部のA-D変換器は「直流の電圧」しか処理できません。そのため、交流電圧や電流、抵抗などを測るときも、内部の回路で一度「直流の電圧」に変換してからデジタル化しています。
4 正しい
アナログテスタのように「針を斜めから見てしまってメモリを読み間違える(個人差による読取り誤差)」ということがありません。数字がそのままパッと表示されるため、誰が読んでも同じ値になります。


