今回の記事は、第一級陸上特殊無線技士のおすすめのテキストと勉強方法を紹介します。
ちなみに私は2017年6月期の試験に合格しました。
そこで、合格するためにどのテキストを使用したのか、どのような勉強をしたのかを紹介したいと思います。
これから第一級陸上特殊無線技士の取得を目指して勉強し始める人、あるいはすでに勉強している人のためになればいいなと思います。
試験科目のおさらい
第一級陸上特殊無線技士の資格試験を受けようとしている方はもうすでに知っていると思いますが、試験科目のおさらいをしたいと思います。
試験科目は、「無線工学」、「法規」の2科目。
無線工学が24問、法規が12問。
それぞれ1問5点であり、無線工学は75点(24問中15問正解)、法規は40点(12問中8問正解)で合格となります。
科目免除はありません。
試験時間は、無線工学と法規合わせて3時間になります。どちらから始めても大丈夫です。
おすすめのテキスト
おすすめのテキストは、一般財団法人情報通信振興会が出している「一陸特 無線従事者国家試験問題解答集」になります。

こちらは、過去5年分の試験問題を収録しており、解説もわかりやすいものとなっています。
この本を活用することにより、「試験内容」、「出題傾向」を知ることができます。
合格するには過去問だけで十分ですが、ちゃんと内容も理解したいと思っている方は、「第一級陸上特殊無線技士合格ガイド」をおすすめします。
こちらの参考書は、図を用いて説明をされているので、イメージがしやすく理解しやすい内容になっています。計算問題の解説もわかりやすく理解しやすかったです。
過去問で分からない用語とかが出てきた際に、このテキストの説明を見ればある程度理解できると思います。
資格試験だけでなく、普段の無線通信の業務にも役に立つので、買っておいて損はないです。
おすすめの勉強方法
勉強方法は、ずばり「過去問を繰り返しやる」です。
この資格の試験は、問題の9割くらいが過去問から出題されています。全く同じという問題はありませんが、解き方は同じものが出題されます。
そのため、内容を理解しなくても暗記すれば合格できる資格となっています。
まずは合格することを目標にし、合格してから内容を理解するために勉強をするのをおすすめします。
具体的な勉強方法
人それぞれ1日に勉強できる時間は違うと思いますが、平日1時間、休日2時間くらいの勉強時間であれば、3か月もあれば楽々合格できると思います。
以下を参考にして試験に間に合うよう計画的に勉強をしましょう。
- ①過去問を1年分解いてみる
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まずはどんな内容かを把握するため、答え(解説)を見ながらでいいので、1年分解いてみましょう。直近の過去問は最後の実力試験に取っておきたいので、古い年の問題から解くのがいいと思います。
最初は、計算や用語がわからないと思いますが、みんなそんな感じだと思うのでめげずに頑張りましょう。
1周し終えたら、最初からまた解いていきましょう。1回解いているので、何問かは答えを見なくてもわかると思います。
法規は試験の1か月前からの勉強で大丈夫なので、まずは無線工学から勉強していきましょう。
- ②次の年の過去問を同じように解く
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次の年の過去問を解いていきましょう。見たことのない問題が出てくると思うので、そういう場合は答え(解説)を見ながらでもいいので解いてみましょう。
過去問の1周目は、基本的にはこれの繰り返しがいいと思います。
これを5年分くらいやるのがおすすめです。
- ③過去問の2周目からは点数を意識する
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過去問を1周終えるころには、6割くらい正解できるようになっていると思います。
そこで2周目は、点数を意識して問題を解くようにしましょう。
どうしても苦手な問題(電気回路とか)があると思います。この資格試験は6割正解すれば合格できるので、そういう問題は捨ててもいいと思います。苦手な問題がありすぎるのはダメですが笑
- ④過去問の3週目からは時間も意識する
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過去問を3週すれば楽々合格はできると思います。
なので、3週目は本番を意識して問題を解くのがいいと思います。無線工学と法規のどちらから解くのが自分に合っているのかなどを考えながら問題を解いていきましょう。
さいごに
第一級陸上特殊無線技士のおすすめのテキストと勉強方法を紹介しましたがいかがだったでしょうか。
テキストについては、本屋などでパラパラと見てみて、自分に合っていそうだなと思うものを購入することをおすすめします。
勉強方法については、高校や大学の受験勉強を経験されて、自分に合った勉強方法をわかっている方は、そのやり方をしたほうがいいと思います。
ちなみにですが、電車通勤の方は、法規は通勤時の電車で勉強するのがおすすめです。無線工学も計算問題以外は通勤時の電車で勉強できます。
勉強し始めのころは、解き方が全然わからないと思います。私もわかりませんでした。しかし、過去問を数年分解き進めていくと自ずと解けるようになっていました。なのでわからないからといって諦めないでください。
さいごに、この記事が皆さまの「第一級陸上特殊無線技士」の合格に少しでも貢献できれば幸いです。