令和8年 6月期午前 第一級陸上特殊無線技士 工学 過去問解説 問1~問5

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令和8年 6月期午前 第一級陸上特殊無線技士 工学 問1~問5

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目次

問1

解答

1

解説

A
衛星からの電波が届く広い照射エリア内(カバーエリア内)であれば、どこからでも通信が行えるという特徴を広域性と呼びます。局所的(狭い範囲)ではなく、国や大陸単位の広いエリアを一度にカバーできます。

B
1つの送信元(衛生)から、エリア内にある地上の多数の受信点(地球局など)に対して同時に同じ情報を送ることを同報通信(ブロードキャスト)と言います。

C
春分および秋分の時期には、地球局のアテナから見て「静止衛星」と「太陽」が一直線上に重なる時間帯が発生します。この際、強力な電波(強烈なノイズ)を発している太陽が衛星の後ろに入り込むことで、受信電波が妨害される現象が起こります。これを太陽雑音と呼びます。
「空電雑音」は主に雷などによって発生する低周波帯の雑音です。

問2

解答

1

解説

A
波は周波数が高くなるほど(波長が短くなるほど)、雨粒の大きさ(数ミリ程度)に波長が近づくため、雨に電波が吸収・散乱されやすくなります。これを「降雨減衰(こううげんすい)」と呼び、周波数が高いほど減衰の影響が大きくなります。

B
周波数が高い帯域は広大な帯域幅(通信に使える帯域の幅)を確保しやすいため、より多くのデータを一度に送ることができます。そのため、データ伝送速度を速くできるのがマイクロ波帯の特徴です。

C
アンテナの大きさと電波の波長には関係があり、波長が短い(=周波数が高い)ほどアンテナのサイズを小さくできます。そのため、マイクロ波帯では比較的小型のアンテナ(パラボラアンテナなど)を使っても、高い利得(電波を強く送信・受信する力)と鋭い指向性(特定の方向に絞って電波を飛ばす力)を得ることができるというメリットがあります。

問3

解答

4

解説

7 Ω7\ \Omega の抵抗に流れる電流を ItotalI_{\text{total}} とすると、オームの法則(I=VRI = \frac{V}{R})より次のとおりとなります。

Itotal=11.2 V7 Ω=1.6 AI_{\text{total}} = \frac{11.2\text{ V}}{7\ \Omega} = 1.6\text{ A}

並列接続された抵抗における分流の法則を使うと、16 Ω16\ \Omega の抵抗に流れる電流 II は次のように計算できます。

I=Itotal×4848+16=1.6×4864=1.2 AI = I_{\text{total}} \times \frac{48}{48 + 16} = 1.6 \times \frac{48}{64} = 1.2\text{ A}

問4

解答

2

解説

電力(P)のデシベル表示:利得/レベル [dB]=10log10(電力比)\text{利得/レベル $[\text{dB}]$} = 10 \log_{10} (\text{電力比})

電圧(V)・電界強度(E)のデシベル表示:利得/レベル [dB]=20log10(電圧比または電界強度比)\text{利得/レベル $[\text{dB}]$} = 20 \log_{10} (\text{電圧比または電界強度比})

1 誤り
0.32 [mV/m]=320 [μV/m]0.32\ [\text{mV/m}] = 320\ [\mu\text{V/m}]
20log10320=20log10(25×10)=20(5log102+1)=20(5×0.3+1)=20×2.5=50 [dBμV/m]20 \log_{10} 320 = 20 \log_{10} (2^5 \times 10) = 20 (5 \log_{10} 2 + 1) = 20 (5 \times 0.3 + 1) = 20 \times 2.5 = 50\ [\text{dB}\mu\text{V/m}]

2 正しい
0.8 [W]=800 [mW]0.8\ [\text{W}] = 800\ [\text{mW}]
10log10800=10log10(23×100)=10(3log102+2)=10(3×0.3+2)=10×2.9=29 [dBm]10 \log_{10} 800 = 10 \log_{10} (2^3 \times 100) = 10 (3 \log_{10} 2 + 2) = 10 (3 \times 0.3 + 2) = 10 \times 2.9 = 29\ [\text{dBm}]

3 誤り
5 [mV]=5000 [μV]5\ [\text{mV}] = 5000\ [\mu\text{V}]
20log105000=20log10(5×103)=20(log10102+3)=20(log1010log102+3)=20(10.3+3)=20×3.7=74 [dBμV]20 \log_{10} 5000 = 20 \log_{10} (5 \times 10^3) = 20 (\log_{10} \frac{10} {2} + 3) = 20 (\log_{10}10 – \log_{10}2 + 3) = 20 (1 – 0.3 + 3) = 20 \times 3.7 = 74\ [\text{dB}\mu\text{V}]

4 誤り
20log10(x)=6log10(x)=0.320 \log_{10} (x) = -6 \implies \log_{10} (x) = -0.3
log102=0.3x=12\log_{10} 2 = 0.3 より、x = \frac{1}{2} となります。
電圧レベルが 1/21/\sqrt{2} になるのは 3 [dB]3\ [\text{dB}] 下がったときです。

5 誤り
10log1025=10log10(52)=20log105=20×0.7=14 [dB]10 \log_{10} 25 = 10 \log_{10} (5^2) = 20 \log_{10} 5 = 20 \times 0.7 = 14\ [\text{dB}]

問5

解答

1

解説

直列共振回路(図1)と並列共振回路(図2)における基本公式は以下のとおりです。

共振角周波数 ω0\omega_0ω0=1LC\omega_0 = \frac{1}{\sqrt{LC}}

直列共振回路(図1)の QQ(尖鋭度):Q=ω0LR1=1ω0CR1Q = \frac{\omega_0 L}{R_1} = \frac{1}{\omega_0 C R_1}

並列共振回路(図2)の QQ(尖鋭度):Q=R2ω0L=ω0CR2Q = \frac{R_2}{\omega_0 L} = \omega_0 C R_2

1 誤り
上記基本公式のとおり直列共振回路の QQ Q=1ω0CR1Q = \frac{1}{\omega_0 C R_1} となります。

2 正しい
共振時、コイルのリアクタンス ω0L\omega_0 L とコンデンサのリアクタンス 1ω0C\frac{1}{\omega_0 C} が打ち消し合って合成リアクタンスが 00 になります。したがって、合成インピーダンスは抵抗成分のみの R1R_1 となるため正しいです。

3 正しい
上記基本公式のとおり問題文は正しいです。

4 正しい
上記基本公式のとおり問題文は正しいです。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

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