令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 過去問解説 第3問

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令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 第3問

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目次

第3問(ア)

解答

1

解説

A 正しい
TA(ターミナルアダプタ)とTE2(非ISDN端末)の間の参照点はR点である。
ISDNに対応していないアナログ電話やPC(TE2)をISDN網に繋ぐには、変換器であるTAが必要です。この「変換が必要な古い規格(Reference)」との接点がR点と覚えましょう。

B 誤り
TE1(ISDN標準端末)がNT2(宅内網終端装置)に接続されるときの参照点は、通常S点(またはS/T点)と呼ばれます。
U点は「DSU(回線終端装置)」と「通信網(局舎側の交換機)」の間の参照点を指します。つまり、家の外へ出ていく境界線の部分です。

第3問(イ)

解答

3

解説

① 正しい
一次群速度(PRI)は、北米・日本規格で 1.544Mbps(24チャネル分)と決められています。

② 正しい
「0」が長く続くときに同期が外れないよう、特別な置き換えルール(B8ZS:Bipolar with 8-Zero Substitution)を使用します。

③ 誤り
ビット誤り検出にはCRC-6(巡回冗長検査)が用いられます。
FEC(前方誤り訂正)は、受信側で誤りを「訂正」する技術ですが、ISDNの一次群速度インタフェースでは誤りを「検出」するためにCRC(Cyclic Redundancy Check)という計算方式を利用します。

④ 正しい
ISDNの「基本」速度(BRI)は複数の端末を繋げますが、「一次群」速度(PRI)は、DSUとルータなどを 1対1(Point-to-Point) で接続するのがルールです。

⑤ 正しい
このインタフェースそのものが PRI(Primary Rate Interface)と呼ばれ、接続するルータにも専用のPRIポートが必要です。

第3問(ウ)

解答

1

解説

ISDNの基本速度(2B+D)では、1つのバス配線に最大8台までの端末を接続できます。これらが同時に「電話をかけたい!」とDチャネル(制御用チャネル)に信号を送ると衝突してしまうため、それを防ぐ仕組みが必要です。

端末が網側(DSU/交換機)へDチャネルの信号を送ると、網側はその信号をそのまま「Eチャネル(Dエコーチャネル)」というビットに乗せて端末側に送り返します(エコー)。

端末は「自分が送ったビット」と「返ってきたエコービット」を常に比較します。

もし自分以外の端末が同時に送っていた場合、エコービットの内容が自分の送ったものと食い違います。ここで端末は「あ、他の誰かとぶつかった!」と判断し、即座に送信を停止します。

この仕組みによって、複数の端末が壊れることなくDチャネルを共用できるようになっています。

他の選択肢が違う理由は以下のとおりです。

② CSMA/CD:主にイーサネット(有線LAN)で使われる衝突検知方式です。

③ X.25:パケット交換網のプロトコル体系の名前です。

④ 優先制御:Dチャネル内でも、信号の種類(呼制御かパケットデータか)によって優先順位をつける仕組みはありますが、競合制御そのものの名称ではありません。

⑤ フレーム同期:通信の「区切り(フレーム)」を合わせるための技術であり、アクセスの競合を防ぐものではありません。

第3問(エ)

解答

2

解説

A 誤り
非確認形」とは、相手からの受信確認(ACK)を待たずに一方的にデータを送る方式です。そのため、途中でデータが消えても再送(誤り制御)したり、相手の処理速度に合わせて送る量を調整(フロー制御)したりする機能はありません。

B 正しい
P-P(1対1):特定の1台に対して一方的に送る場合に使えます。
P-MP(1対多):複数の端末に対して一斉に同報通信(ブロードキャスト)を行う際などは、個別に確認応答を取ると効率が悪いため、この非確認形が使われます。
ポイント:ISDNの特性上、1つのバス配線に複数端末が繋がる「ポイント・ツー・マルチポイント」環境においても、このモードは柔軟に運用できます。

第3問(オ)

解答

6

解説

ISDNでは、信号を送るための「Dチャネル」と、実際に通話やデータ転送を行うための「Bチャネル」が分かれています。

シーケンスの流れを言葉で追ってみるとわかりやすくなります。

① SETUP:発信側が「電話をかけたい」と網に伝えます。

② ALERT:着信側でベルが鳴っている状態です。まだ相手は電話に出ていません。

③ CONN(CONNECT):着信側が受話器を上げたり、端末が接続を承諾したりした際に送られる「応答」の信号です。

網の動作:交換網はこの「CONN」を受け取った瞬間に、「相手がOKしたから、Bチャネル(データ転送路)を物理的に接続しよう」と判断し、パスを切り替えます。

この「CONN」を受信した直後に、網から着信側へ「了解しました」というCONN ACKが送られ、同時に発信側へもCONNが転送され、晴れてデータ転送が可能になります。

他の選択肢については以下のとおりです。

①〜③、⑤:まだ呼び出しの準備段階であり、回線は繋がっていません。

④ ALERT:「呼び出し中」であることを伝えるだけで、まだ相手が接続を承諾していません。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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