令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 過去問解説 第2問

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令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 第2問

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目次

第2問(ア)

解答

3

解説

PONシステムでは、1台のOLT(電話局側)に対して複数のONU(宅内側)が接続されています。

下り(OLT→ONU):連続的な信号(連続光)を送ります。

上り(ONU→OLT):各ONUが決められた時間割(タイムスロット)に従って、断続的に信号を送ります。これを「バースト信号」と呼びます。

この「上り信号」を処理するのが、OLTに搭載されているバースト受信器です。

10G-EPONとGE-PONを同じネットワーク内で混在させる場合、上り信号においての通信速度の違い、強度の違いが発生します。

10G-EPON用ONU:10Gbps(または1Gbps)

GE-PON用ONU:1Gbps

上記のように速度(レート)が異なるため、OLT側には両方の速度を瞬時に識別して処理できる「デュアルレート」機能が必要になります。

ONUからOLTまでの距離は家庭ごとに異なります。近い家からの信号は強く、遠い家からの信号は弱くなります。

バースト受信器は、この「強度」がバラバラな断片的な信号を、瞬時に適切なレベルに調整して読み取る必要があります。

問題文にある「断片的な光信号(バースト信号)」が発生するのは、複数のONUが順番に送信を行う上り方向(ONU→OLT)のみです。

下り方向(OLT→ONU)は、OLTが一定の速度で光を出し続けているため、バースト受信器のような特殊な仕組みは必要ありません。

第2問(イ)

解答

1

解説

A 正しい
従来はオフィス内に電話交換機(PBX)という「箱」を設置していましたが、クラウド型ではその機能をインターネット上のサーバー(クラウド)で処理します。
物理的な機器の購入・保守が不要で、スマホを内線化できるなど柔軟性が高いのが特徴です。

B 誤り
ソフトウェアタイプの方が拡張性や連携に優れています。
ソフトウェアタイプ:汎用サーバーにソフトをインストールするため、API連携やアップデートによる機能追加が柔軟に行えます。
ハードウェアタイプ:特定の機能を動かすために最適化された専用機であるため、安定性は高いですが、独自の回路や設計に縛られやすく、後からの大幅な機能変更や外部連携は苦手な傾向があります。

第2問(ウ)

解答

4

解説

① 正しい
IEEE 802.3atは、古い規格であるaf(Type 1:最大15.4W)を包括する形で標準化されました。これを「下位互換性」と言います。

② 正しい
LANケーブルの8本のうち、データ通信用の1-2番ペアと3-6番ペアに電力を重畳させる方式を「オルタナティブA」と呼びます。1000BASE-Tでもこの方式は利用可能です。

③ 正しい
Type 2(PoE+)では、より大きな電流を流すため、ケーブルの品質(抵抗値や発熱への耐性)が求められます。そのため、Cat5e以上のUTPケーブルの使用が必須とされています。

④ 誤り
IEEE 802.3at (Type 2 / PoE+) の給電能力は、PSE(給電側)1ポートあたり最大30.0ワット(PD受電側で約25.5ワット)です。
80ワット(正確には最大90〜100ワット)を給電できるのは、より新しい規格である IEEE 802.3bt (Type 4 / PoE++) です。

⑤ 正しい
PoE給電機器(PSE)は、いきなり高電圧をかけるのではなく、最初に微弱な電圧を流して相手がPoE対応機器(PD)かどうかを確認します(レジスタンス検出)。非対応機器に電気を流して故障させるのを防ぐ大事な仕組みです。

第2問(エ)

解答

1

解説

A 正しい
従来の「中継機」を使ったシステムとは異なり、コントローラとエージェントが相互に連携して網目(メッシュ)状のネットワークを作ります。
ユーザーが移動しても、最適なAP(アクセスポイント)へ自動で切り替えてくれる(ローミング)ため、家中どこでも途切れにくいのが最大の特徴です。

B 誤り
「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の性質が逆になっています。
5GHz帯:高速で電波干渉(電子レンジなど)を受けにくいですが、障害物に弱く、電波が遠くまで届きにくいという弱点があります。
2.4GHz帯:通信速度は5GHz帯に劣り、家電製品の干渉を受けやすいですが、障害物を回り込む力が強く、電波が遠くまで届きやすいという長所があります。

第2問(オ)

解答

3

解説

10GBASEの後に続くアルファベットは、使用する波長やサポートする距離を表しています。

S (Short reach):波長 850nm。主にマルチモード光ファイバ(MMF)を使用し、数百メートル程度の短距離用です。

L (Long reach):波長 1,310nm。シングルモード光ファイバ(SMF)を使用し、最大10km程度の長距離用です。

E (Extended reach):波長 1,550nm。シングルモード光ファイバ(SMF)を使用し、最大30〜40kmの「超」長距離用です。

さらにその後に続くアルファベットは、物理層の仕様を表します。

R (LAN PHY):ネットワーク(LAN)向けの仕様。

W (WAN PHY):広域ネットワーク(WAN/SDH/SONET)向けの仕様。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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