本記事は、「令和7年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 問31~問35」の解説になります。
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No.31
解答
2
解説
(1)正しい
通信事業者のネットワーク内で、顧客ごとにラベルを使い分けることで、安全に仮想的なプライベートネットワーク(IP-VPN)を構築するのに不可欠な技術です。
(2)誤り
MPLSには トラフィックエンジニアリング(MPLS-TE) という機能があり、ネットワークの混雑状況に合わせて柔軟に経路を変更したり、特定の通信に帯域を予約したりすることが可能です。
(3)正しい
役割によって名前が使い分けられており、中継するのがLSR、境界でラベルの付け外しを行うのがLERです。
(4)正しい
網に入る際にラベルを貼る(Push)、網内ではラベルを見て転送する(Swap)、出る際に剥がす(Pop)というステップで動作します。
No.32
解答
1
解説
(1)誤り
トランスポートモードは、元のIPヘッダをそのまま使い、データ部分(ペイロード)のみを保護するモードです。新たなIPアドレスを付与(新しいIPヘッダでカプセル化)するのは、もう一つのモードであるトンネルモードの特徴です。
(2)正しい
IPv6の設計当初、IPsecの実装は必須とされていました(現在は運用上の柔軟性のために「強く推奨」に緩和されていますが、標準機能として組み込まれています)。
(3)正しい
鍵を安全に交換するIKE、改ざん検知を行うAH、そして暗号化と認証の両方を行うESPが中心的な役割を果たします。
(4)正しい
トンネルモードでは、元のパケット(IPヘッダ+データ)を丸ごと暗号化し、その外側に新しいIPヘッダを付けて運びます。拠点間VPNなどで一般的に使われる方式です。
No.33
解答
3
解説
/26とあるので、32ビットあるIPアドレスのうち、先頭から 26ビット がネットワーク部であることを示しています。
・全ビット数: 32ビット
・ネットワーク部: 26ビット
・ホスト部: 6ビット
ホスト部が 6ビット ある場合、割り当てられるアドレスの総数は通りとなります。
ただし、一つのネットワーク内では以下の 2つの特別なアドレス をホスト(端末)に割り当てることができません。
1.ネットワークアドレス: ホスト部のビットがすべて「0」のアドレス
2.ブロードキャストアドレス: ホスト部のビットがすべて「1」のアドレス
したがって、収容できるホストの最大数は次のようになります。
No.34
解答
2
解説
(ア)
「中継するルータの個数が最も少なくなる経路を決定する」のは、RIP(Routing Information Protocol) です。
RIPは、目的地までのルータの数(ホップ数)のみを基準に最短経路を選びます。非常にシンプルですが、回線の太さ(速度)を考慮しないという特徴があります。
(イ)
「リンク状態の情報を基にして…回線の速度をコストに換算し、コストの合計が最小になるような経路」を選ぶのは、OSPF(Open Shortest Path First) です。
OSPFは「リンク状態型」プロトコルと呼ばれ、ネットワーク全体の構成図を各ルータが持ち、速度の速い回線を優先して選ぶことができます。
(ウ)
「ISPのエッジルータ同士が、AS間における経路情報をやり取りするときに使用される」のは、BGP-4(Border Gateway Protocol version 4) です。
BGPはインターネットそのものを形作るプロトコルで、異なる組織(AS)同士を繋ぐために使われます。
No.35
解答
4
解説
(1)誤り
これは RAID1 の説明です。RAID0(ストライピング)はデータを細かく分けて複数のディスクに並行して書き込む方式で、高速ですが冗長性はなく、1台でも故障するとデータが失われます。
(2)誤り
これは RAID0 の説明です。RAID1(ミラーリング)は同じデータを2台に書き込むため、信頼性は上がりますが、容量効率は半分になります。
(3)誤り
RAID5は特定の1台をパリティ(復旧用データ)専用のディスクにするのではなく、全ディスクにパリティを分散させて記録 します。 特定の1台を専用にするのはRAID3やRAID4の方式です。
(4)正しい
RAID5をさらに強化した方式で、パリティを二重で記録するため、同時に2台のディスクが故障してもデータが保護されます。


