令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 過去問解説 第9問

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令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 第9問

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目次

第9問(ア)

解答

1

解説

A 正しい
「複数利用者通信アウトレット組成品(MUTOA: Multi-User Telecommunications Outlet Assembly)」は、主にフリーアドレスやオープンオフィス(開放型ワークエリア)で使用されます。
ルールとして、そのエリア(ワークエリアグループ)に対して、最低1つ以上設置して通信機能をカバーしなければならないと定められています。

B 誤り
JIS X 5150-2 において、1つのMUTOAが対応するワークエリア数は「最大 12 」と定められています。

第9問(イ)

解答

1

解説

① 誤り
損失測定において光を注入する際、励振用(送り側)のファイバのコア径は、被測定ファイバのコア径よりも「小さい」か「等しい」ものを使うのが鉄則です。
送り側のコアが大きすぎると、光が被測定ファイバのコアからはみ出してしまい、正しい導通や損失が測れなくなる(結合損失が大きくなりすぎる)ためです。

② 正しい
光検出器:PINフォトダイオードは光信号を電気信号に変換する標準的な素子です。受感面を大きくすることで、ファイバ端面からの光を漏らさずキャッチでき、測定値が安定します。

③ 正しい
位置合わせ装置:光源・検出器とファイバを物理的にピタッと合わせるための治具(V溝など)が必要不可欠です。

④ 正しい
基準光ファイバ:測定を始める前に、装置自体の損失を差し引く「ゼロ点調整(リファレンス設定)」を行うために使用します。

⑤ 正しい
増幅器:測定対象が非常に長距離で光が微弱な場合、電気信号に変えた後にアンプで増幅して表示させるのは一般的な構成です。

第9問(ウ)

解答

4

解説

「ケーブルとケーブル、またはケーブルとコードなどをジャンパコードで自由に選択できる」という点が交差接続の最大の特徴です。

物理的な結線を固定せず、パッチパネル(配線盤)間でジャンパ線(パッチコード)を繋ぎ変えるだけで回線を変更できるメリットがあります。

他の選択肢は以下のとおりです。

① 変換(変換接続):屋外ケーブルと屋内ケーブルを接続するなど、ケーブルの種類が変わる際に行われる接続です。

② カスケード(カスケード接続):ハブやスイッチなどの機器同士を数珠つなぎに接続する方法を指します。配線盤の機能分類としての文脈ではありません。

③ 相互(相互接続 / Interconnect):一方のケーブルをコネクタで直接機器やもう一方のケーブルに繋ぐ方式です。交差接続のように「間にジャンパ線を挟んで柔軟に入れ替える」という構造とは異なります。

⑤ メカニカル(メカニカル接合):光ファイバの接続手法の一つ(メカニカルスプライス)であり、配線盤の運用形態の分類ではありません。

第9問(エ)

解答

2

解説

A 誤り
スプリットペア:これは正しい「配列誤り」の一種です。ペアになるべき芯線をバラバラに組み合わせてしまうミスを指します。
パーマネントリンク:これは誤りです。パッチパネルから情報コンセントまでの固定配線部分。
ショートリンク:これも誤りです。パーマネントリンクの両端に接続されるパッチコード、装置コードのこと。

B 正しい
UTPケーブルは、2本の線を撚り合わせることで外部からのノイズを防ぎ、また自分自身が発生させるノイズ(漏話)を相殺しています。
コネクタに差し込む際に、この撚りを必要以上に解いてしまうと、ノイズ耐性が一気に低下します。これが「漏話(クロストーク)特性の劣化」に直結します。
撚りが解けるとケーブル内の構造(間隔)が変わり、電気的な抵抗の均一性(特性インピーダンス)が崩れます。その結果、信号が跳ね返ってくる「反射減衰量(リターンロス)」が悪化します。

第9問(オ)

解答

5

解説

通常の光ファイバは、急激に曲げると中の光が外に漏れ出してしまい、通信品質が低下します(曲げ損失)。
空孔アシスト光ファイバは、光が通る中心部(コア)の周りに数個の「空気の穴(空孔)」を配置した構造をしています。
空気はガラスに比べて屈折率が極めて低いため、光を内側に強く跳ね返す壁のような役割を果たします。
この「閉じ込め効果」により、ファイバを半径 5mm 程度まで急激に曲げても光が漏れにくくなります。

他の選択肢は以下のとおりです。

① コアレスターミネーション:これは「コアがない終端処理」を指す造語に近いもので、ファイバの構造名ではありません。

② フォトニック結晶 / ④ フォトニックバンドギャップ:これらも空孔を利用した光ファイバの一種ですが、非常に微細で規則正しい無数の穴を持つ特殊な構造です。理論的には非常に高性能ですが、製造コストや接続の難易度が高く、一般的な「宅内配線」用としては空孔アシスト型が主流です。

③ ダブルクラッド:コアの周りに2層のクラッドを持つ構造です。主に高出力の光ファイバレーザーや増幅器などで使われる技術であり、曲げ耐性を主目的とした宅内用ファイバの名称としては適しません。

④ フォトニックバンドギャップ:研究開発や超高速通信、レーザー伝送に使われる超高性能・高コストな特殊ファイバ。特定波長のみ伝搬するため、特殊用途向きです。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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