本記事は、「令和7年度 第2回 工事担任者 総合通信 理論 第7問」の解説になります。
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第7問(ア)
解答
1
解説
A 正しい
丸形ケーブル(自己支持型ではない通常のケーブル)を空中に張る場合、それ自体の重さに耐えられないため、まず金属製の吊り線(メッセンジャーワイヤー)を張り、そこにケーブルハンガという吊り具を一定間隔で取り付けてケーブルを支えます。
B 誤り
SSケーブル(Self-Supporting/自己支持型)は断面が「8の字形」をしており、風を受けると揚力が発生して激しく上下に揺れる「ダンシング現象」が起きやすいのが特徴です。これを防ぐには、ケーブルに「ひねり(ツイスト)」を加えて架渉するのが一般的です。
「スラック(たるみ)」は、将来の接続替えや芯線の接続作業を容易にするため、あるいは温度変化による伸縮を吸収するために設けられるもので、ダンシングを抑制するためのものではありません。
第7問(イ)
解答
5
解説
① 内線電話機
② 公衆電話機
③ 複合アウトレット
④ 情報用アウトレット
⑤ 通信用(電話用)アウトレット
第7問(ウ)
解答
2
解説
ビル建築で床の基礎となる「波形のデッキプレート(鋼板)」の溝の部分を利用し、そこに底板やカバーを付けてトンネルのような配線路を作る方式です。
デッキプレートという既存の構造物を利用するため、材料を節約しつつ丈夫な配線路が確保できます。
配線ルートやコンセントの取り出し位置があらかじめ決まっている(固定できる)場合に非常に効率的です。
他の選択肢は以下のとおりです。
① フロアダクト:コンクリートの中に直接、金属製のダクトを埋め込む方式です。「デッキプレートの溝を利用」するわけではないので、この問題では間違いです。
③ バスダクト:導体(大きな電気を流す棒)を金属ケースに収めたもので、主に高層ビルの幹線(大元の電気)を垂直に送るために使われます。事務所内の小規模な配線には使いません。
④ 簡易二重床:いわゆる「OAフロア」のことです。床の上に脚を立てて空間を作る方式で、溝を利用するセルラダクトとは構造が異なります。
⑤ 金属ダクト:天井裏や壁面に設置される、蓋付きの金属製の箱です。床下の波型プレートを利用するものではありません。
第7問(エ)
解答
2
解説
A 誤り
「電気的特性が劣化する」という点と、「早期に張り替える必要がある」という結論が間違いです。
エコケーブルの材料には燃えにくくするために難燃剤(水酸化マグネシウムなど)が配合されています。これが湿気と反応して表面に浮き出し、べとつき(または白い粉)が生じることがありますが、これは表面的な現象です。
ケーブル内部の絶縁性能(電気を止める力)には影響しないため、電気的特性が劣化することはなく、張り替える必要もありません。
B 正しい
エコケーブルを倉庫などで保管していると、酸化防止剤などが空気中のガス(窒素酸化物など)と反応して、表面がうっすらとピンクや黄色に変色することがあります。これをピンキング現象と呼びます。
これは単なる変色であり、プラスチック材料そのものがボロボロになったり強度が落ちたりする(分解・物性変化)わけではありません。そのまま使用しても品質上の問題はありません。
第7問(オ)
解答
4
解説
いわゆる「電話の転送」のことです。
「通話の権利を別の端末へ移す(Transfer)」機能です。
その他の選択肢は以下のとおりです。
① 内線キャンプオン:相手が話し中のとき、空いたら自動的に呼び出してくれる機能です。「空くまでキャンプ(待機)する」イメージです。
② コールパーク:通話を特定の「パーク番号(駐車場)」に一時的に置いておき、別の電話機からその番号をダイヤルして通話を引き継ぐ機能です。
③ コールピックアップ:近くで鳴っている別の電話の着信を、自分の電話機で代わりに取ることです(代理応答)。
⑤ コールウェイティング:通話中に別の着信があった際、信号音(キャッチホンなど)で知らせてくれる機能です。


