令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 過去問解説 第4問

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令和7年度 第1回 工事担任者 総合通信 基礎 第4問

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目次

第4問(ア)

解答

4

解説

① 変成器に入る直前の電圧を求めます。

変成器は理想的なものなので、電圧比は巻線比に比例します。

電圧計の読みが 1.5 mV1.5 \text{ mV} で、巻線比が 4:34:3(入力側:出力側)なので、変成器に入る直前の電圧 Vin_transV_{in\_trans} は以下のようになります。

Vin_trans=1.5×43=2.0 mVV_{in\_trans} = 1.5 \times \frac{4}{3} = 2.0 \text{ mV}

② 全体の減衰量を求めます。

入力電圧 200 mV200 \text{ mV} が、変成器の手前で 2.0 mV2.0 \text{ mV} まで減衰しています。この間の全減衰量 LtotalL_{total} をデシベルで計算します。

電圧比のデシベル計算式は 20log10(VoutVin)20 \log_{10}(\frac{V_{out}}{V_{in}}) です。

Ltotal=20log10(2.0200)=20log10(1100)=20×(2)=40 dBL_{total} = 20 \log_{10}(\frac{2.0}{200}) = 20 \log_{10}(\frac{1}{100}) = 20 \times (-2) = -40 \text{ dB}

つまり、40dB減衰していることを意味しています。

③ 回線単体の減衰量を求めます。

全減衰量 (40 dB40 \text{ dB}) は、「回線の損失」と「減衰器の減衰量 (12 dB12 \text{ dB})」の合計です。

したがって、回線(20 km20 \text{ km})での損失は

回線の損失=40 dB12 dB=28 dB\text{回線の損失} = 40 \text{ dB} – 12 \text{ dB} = 28 \text{ dB}

となります。

④ 1kmあたりの損失(ア)を求めます。

20 km20 \text{ km}28 dB28 \text{ dB} の損失があるので、1 km1 \text{ km} あたりの損失 xx

x=28 dB20 km=1.4 dB/kmx = \frac{28 \text{ dB}}{20 \text{ km}} = 1.4 \text{ dB/km}

となります。

第4問(イ)

解答

2

解説

相対レベルとは、問題文にある通り、「基準点(Transmission Reference Point)」 における信号電力と、「測定したい箇所」 の信号電力との比をデシベル(dB)で表したものです。

定義のポイント:比較対象が「固定された 1 mW」などの絶対的な値ではなく、そのシステム内で定められた「ある基準地点のパワー」であること。

単位:dBr(”r” は reference の略)

考え方:基準点からどれだけ変化(減衰・増幅)したかを示す指標です。

他の選択肢は以下のとおりです。

①絶対レベル:1 mW1 \text{ mW} を基準(0 dBm0 \text{ dBm})とした電力比です。物理的な強さを示します。

③平衡度:回線の対地静電容量や漏れコンダクタンスなどの不均衡の度合い。通信回線の2本の線(往路と復路)が、どれだけ電気的に「対称」であるかを示す指標です。

④SN比:信号(Signal)と雑音(Noise)の比率です。

⑤CN比:搬送波(Carrier)と雑音(Noise)の比率です。

第4問(ウ)

解答

1

解説

A 正しい
漏話減衰量(XX)は、誘導回線(ノイズ源となる回線)の信号電力 PsP_s と、被誘導回線(ノイズを受けてしまった回線)に漏れ出した電力 PxP_x の比をデシベルで表したものです。
電力比のデシベル計算は 10log1010 \log_{10} を用いるため、以下の式で間違いありません。
X=10log10PsPxX = 10 \log_{10} \frac{P_s}{P_x}
この数値が大きいほど、PxP_xPsP_s に対して非常に小さいことを意味し、漏話が少なくて「高品質な回線」であると言えます。

B 誤り
記述の内容は、「近端漏話」と「遠端漏話」の定義が逆になっています。
近端漏話(NEXT: Near-End Crosstalk):信号の送信側(手前)に戻ってくるように現れる漏話のことです。問題文の表現を使うなら、伝送方向とは「負の方向」に現れるものです。
遠端漏話(FEXT: Far-End Crosstalk):信号の伝送方向と同じ方向(奥)へ進み、受信側に現れる漏話のことです。問題文の表現では「正の方向」に現れるものです。

第4問(エ)

解答

4

解説

注意が必要なのは、求められているのが「電圧」反射係数ではなく、「電流」反射係数であるという点です。

特性インピーダンス Z1Z_1 の線路から Z2Z_2 の線路へ信号が進むとき、その接続点における電流反射係数 (mim_i) は次の式で表されます。

mi=Z1Z2Z1+Z2m_i = \frac{Z_1 – Z_2}{Z_1 + Z_2}

与えられた数値を式に当てはめます。

mi=550450550+450m_i = \frac{550 – 450}{550 + 450}

mi=1001000m_i = \frac{100}{1000}

mi=0.1m_i = 0.1

ちなみに電圧反射係数の式は次のとおりです。

Z2Z1Z2+Z1\frac{Z_2 – Z_1}{Z_2 + Z_1}

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

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