本記事は、「令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 問36~問40」の解説になります。
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No.36
解答
2
解説
(1)正しい
ディープラーニングの根本的な仕組みです。脳の神経回路(ニューロン)を模した「ニューラルネットワーク」を何層にも重ねる(深層化する)ことで、従来のAIでは難しかった高度な判断ができるようになりました。
(2)誤り
これは「エキスパートシステム」という技術の説明です。
エキスパートシステムは人間が「もしAならばBである」というルールをあらかじめ教え込む必要があります。一方、ディープラーニングは大量のデータからAI自らが特徴を学習するため、仕組みが根本的に異なります。
(3)正しい
ディープラーニングは膨大な計算量とデータを必要とします。画像処理用のプロセッサであるGPUの転用による計算速度の向上と、ネット上のビッグデータの普及が、ディープラーニング躍進の大きな要因となりました。
(4)正しい
ディープラーニングの代表的な活用事例です。スマホの顔認証(画像認識)、SiriやAlexa(音声認識)、DeepLやGoogle翻訳(自然言語処理)などはすべてこの技術がベースになっています。
No.37
解答
2
解説
コンテナ型は、物理サーバ上のOS(ホストOS)を共有し、その上で「コンテナ」という独立した区画を作ってアプリを動かします。
個別のOS(ゲストOS)を起動する必要がないため、動作が非常に軽く、起動も高速です。Dockerなどがこの代表例です。
ハイパーバイザー型は、物理ハードウェアのすぐ上に「ハイパーバイザ(VMM)」という仮想化専用のソフトウェアを直接載せる方式です。
ホストOSを介さないため、ハードウェアを効率的に利用でき、パフォーマンスが高いのが特徴です。VMware ESXi や Hyper-V(の一部構成)などがこれに当たります。
その他の選択肢は以下のとおりです。
ホストOS型は、WindowsやMacなどの通常のOSの上に仮想化ソフト(VirtualBoxなど)をインストールし、その上で別のOSを動かす方式です。個人 PC で別の OS を試す際によく使われます。
リンクステート型は、これはサーバの仮想化方式ではなく、ネットワークのルーティングプロトコル(OSPFなど)で使用されるアルゴリズムの種類です。
No.38
解答
3
解説
(1)誤り
フェイルソフトの説明です。
4つのエンジンがある飛行機で、1つが壊れても出力を落として飛び続けるような状態(減退運転)を指します。
(2)誤り
フォールトトレラントの説明です。
サーバーを2台並列で動かしておき(二重化)、1台が壊れても瞬時にもう1台へ切り替えて、ユーザーには何事もなかったかのように使い続けさせる構成です。
(3)正しい
「フォールトアボイダンス(Fault Avoidance)」を直訳すると「故障(Fault)を回避する(Avoidance)」となります。つまり、「そもそも故障が起きないように努力する」という考え方です。
部品を最高級のものにしたり、徹底的に検査・テストを繰り返すことで、「エラーの芽」を事前に摘み取るアプローチです。
(4)誤り
フェイルセーフの説明です。
踏切が故障したときに、安全のために「遮断機が下りたまま」にする、あるいは信号機が故障したときにすべて「赤」にするような設計です。
No.39
解答
1
解説
情報セキュリティの定義(JIS Q 27000など)において、維持すべき特性として定められているのは、(2)可用性、(3)完全性、(4)機密性 の3つです。これらは英語の頭文字をとって 「CIA」 と呼ばれます。
(1)の「効率性」は、システムが速く動くかどうかといった性能に関する話であり、セキュリティの直接的な定義には含まれません。
① 機密性(Confidentiality)
意味: 許可された人だけが情報にアクセスできること。
例: パスワードをかける、暗号化するなど。情報漏洩を防ぐための特性です。
② 完全性(Integrity)
意味: 情報が正確で、改ざん(書き換え)されていないこと。
例: デジタル署名をつけるなど。データが「正しい状態」であることを保証する特性です。
③ 可用性(Availability)
意味: 必要な時に、いつでも情報やシステムが使えること。
例: サーバーを二重化してダウンを防ぐなど。システムが止まらずに稼働し続けるための特性です。
No.40
解答
4
解説
(1)正しい
日本の方式(ISDB-T)の最大の特徴です。同じ電波の中に、固定テレビ用の高画質なデータと、ワンセグのような移動体向けのデータを混在させて送ることができます。
(2)正しい
地デジは1チャネルを13の「セグメント」に分けています。
12セグメント = 固定テレビ放送(フルセグ)
1セグメント = 携帯端末向け(ワンセグ)
(3)正しい
アナログ放送時代は、隣り合う中継局で同じ周波数を使うと混信してしまいましたが、デジタル(OFDM方式)ではガードインターバルという仕組みのおかげで、同じ周波数を再利用できる SFN(Single Frequency Network) が実現可能になりました。これにより電波資源を節約できます。
(4)誤り
地上デジタル放送の1チャネル(6MHz幅)において、標準放送(SDTV)を同時に送れるのは最大で 3番組 までです。
1つのチャネル(13セグメント)を分けて、HD放送なら1番組、SD放送なら最大3番組(マルチ編成)というのが日本の運用ルールです。


