本記事は、「令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 問11~問15」の解説になります。
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No.16
解答
4
解説
(1)正しい
EBCDIC(エビシディック)は、主にIBMなどのメインフレーム(汎用コンピュータ)で使われてきた文字コードです。1文字を8ビットで表現します。
(2)正しい
世界中の言語(日本語、英語、アラビア語、さらには絵文字など)を一つの体系で管理しようとするコードです。現在、インターネットや最新のOS(Windows, macOSなど)で最も広く使われています。
(3)正しい
EUC(Extended Unix Code)は、その名の通り UNIX 系OSで日本語などを扱うために開発されました。日本語 EUC(EUC-JP)などが有名で、漢字などの全角文字を複数バイトで表現します。
(4)誤り
ASCII(アスキー)は 7ビット のコードで、収録されているのは以下のものだけです。
・アルファベット(A-Z, a-z)
・数字(0-9)
・記号(!?, など)
・制御記号(改行など)
「半角カタカナ」は ASCII には含まれていません。 日本語独自の文字(カタカナ)を扱うには、ASCII を 8ビットに拡張した「JIS8単位符号」や、Shift_JIS など別のコードが必要になります。
No.17
解答
3
解説
出力側にコイルとコンデンサが並列につながっている場合、以下の特徴があります。
① 低周波数(直流に近い)のとき
コイルは「低い周波数を通しやすく、高い周波数をブロックする」という性質があります。周波数が低いとコイルの抵抗(リアクタンス)がほぼゼロになるため、電流はすべてコイル側へ流れてしまい(短絡状態)、出力にはほとんど電圧が現れません。
つまり、グラフの左側は振幅が小さくなります。
② 高周波数のとき
コンデンサは「高い周波数を通しやすく、低い周波数をブロックする」という性質があります。周波数が非常に高くなると、今度はコンデンサ側の抵抗がほぼゼロになり、電流がコンデンサ側へ逃げてしまうため、やはりは小さくなります。
つまり、グラフの右側も振幅が小さくなります。
③ 特定の周波数(共振周波数)のとき
コイルとコンデンサが打ち消し合い、並列部分の合成抵抗が「無限大」になる瞬間があります。これを並列共振と呼びます。
このとき、電流がコイルやコンデンサの方に逃げられなくなるため、入力された信号が効率よく出力(負荷)側へ伝わります。
つまり、特定の周波数で振幅が最大(ピーク)になります。
今回の回路は、特定の周波数帯域だけを通す「バンドパスフィルタ(BPF)」として動作します。
他には、低い周波数だけ通す(が直列、が並列の場合など)ローパスフィルタ、
高い周波数だけ通す(が直列、が並列の場合など)ハイパスフィルタがあります。
No.18
解答
4
解説
(1)正しい
これは「拡散(かくさん)」と呼ばれる現象です。インクを水に垂らすと広がるのと同じように、電子や正孔(キャリア)も、濃いところから薄いところへ自然に移動しようとします。
(2)正しい
p型(正孔が多い)とn型(電子が多い)をくっつけると、接合部付近で電子と正孔が打ち消し合い、電気を運ぶキャリアが空っぽの領域ができます。これが「空乏層」です。
(3)正しい
金属は温度が上がると抵抗が増えますが、半導体は温度が上がると熱エネルギーによってキャリア(自由電子や正孔)が飛び出しやすくなるため、逆に電気が流れやすくなり(抵抗率が小さくなり)ます。
(4)誤り
n型半導体(negative):ドナー(ヒ素など)を加えることで、マイナスの電荷を持つ「自由電子」が「正孔」よりも多く なります。
p型半導体(positive):アクセプタ(ホウ素など)を加えることで、プラスの電荷を持つ 「正孔」が「自由電子」よりも多く なります。
No.19
解答
3
解説
LC発振回路の基本となる共振周波数の式は次の通りです。
まず、 「合成インダクタンス」 がいくらになるかを計算します。
回路図を見ると、2つのコイルとが直列につなげられ、それに対してコンデンサが並列に入っています。
直列に並んだコイルの場合、全体のインダクタンスは単純な和だけでなく、コイル同士の影響である 相互インダクタンス を考慮する必要があります。
この回路では、とを流れる電流の向きが同じになるように巻かれている(和動接続)ため、合成インダクタンスは次のようになります。
基本の公式のの部分に、求めた合成インダクタンスを代入します。
これが答えになります。
No.20
解答
1
解説
(1)誤り
長分散そのものは光ファイバの特性ですが、直接変調で問題になるのは「波長ゆらぎ(チャーピング)」です。
直接変調はレーザーダイオードの電流をON/OFFさせて信号を作ります。しかし、急激に電流を変えると、光の波長がわずかに変動(チャーピング)してしまいます。この「ゆらぎ」が波長分散の影響をより強く受けてしまい、信号がぼやけて長距離伝送ができなくなります。
(2)正しい
光源(レーザー)自体は常に一定で光らせておき、外側でシャッターのように光を操作するため、(1)で述べた波長ゆらぎ(チャーピング)がほとんど発生しません。 そのため、より高速かつ長距離の通信に向いています。
(3)正しい
レーザー素子1つで「発光」と「信号付与」の両方ができるため、構成がシンプルで安価です。短距離の通信によく使われます。
(4)正しい
LN変調器:電気光学効果(電圧をかけると屈折率が変わる性質)を利用。
EA変調器:電界吸収効果(電圧をかけると光を吸収する性質)を利用。
どちらも外部変調器です。

