令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 過去問解説 問11~問15

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。
令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 問11~問15

本記事は、「令和6年度 1級電気通信工事施工管理技士 1次試験 試験問題A 問11~問15」の解説になります。

著作権の関係があるので、問題は記載しません。

過去問解説一覧はこちら

目次

No.11

解答

4

解説

(1)正しい
BPSK(Binary PSK)は、1シンボルで1ビットを送る方式です。
“0” のときは位相 0°
“1” のときは位相 180°
というように、正反対の位相を割り当てます。このため、位相差は 180° となり、最も判別がしやすい(ノイズに強い)ものになっています。

(2)正しい
QPSK(Quadrature PSK)は、位相を90°ずつ 4分割する方式です。
4つの状態(222^2)を持てるため、1シンボルで 2ビット の情報を送ることができます。組み合わせは、00, 01, 10, 11 の4通りです。

(3)正しい
8PSKは、円を 8分割(45°ずつ)して情報を送ります。
8つの状態(232^3)を持てるため、1シンボルで 3ビット の情報を一度に送ることが可能です。

(4)誤り
多値数が増える(4 → 8 → 16…)ほど、一度に送れるデータ量は増えますが、その分 「位相の境界線」が狭く なります。
・QPSK:90°ごとに区切られている
・8PSK:45°ごとに区切られている
境界が狭いということは、わずかなノイズで隣の位相だと勘違いされやすくなるため、8PSKはQPSKよりもノイズに弱く、誤りが発生しやすくなります

No.12

解答

1

解説

(1)誤り
従来の方式(FDM)では、隣り合う電波が混ざらないように隙間(ガードバンド)を空けていました。しかし、OFDMは「直交(Orthogonal)」という数学的な性質を利用することで、サブキャリアをわざと重ね合わせて配置します。
そのため、ガードバンドを設ける必要がなく、限られた周波数帯域をギリギリまで効率よく使える(周波数利用効率が高い)のがOFDMの特徴です。

(2)正しい
建物などに反射して遅れて届く電波(マルチパス)は、通信の邪魔(符号間干渉)になります。OFDMでは、シンボルの先頭に「ガードインターバル(GI)」という「ゆとり」の時間を設けることで、多少遅れて届いた信号も正しく受信できるようにしています。

(3)正しい
(2)で説明したガードインターバルのおかげで、障害物が多い街中や室内(マルチパス環境)でも安定して高速通信ができます。そのため、今のスマホ(LTE/5G)やWi-Fiの標準技術として採用されています。

(4)正しい
1つの太いパイプでドバッと送るのではなく、細いパイプ(サブキャリア)をたくさん並べて少しずつ送ります。これにより、一つ一つの信号の速度を遅く(シンボル時間を長く)できるため、結果としてノイズや反射に強くなりつつ、全体として効率的な通信が可能になります。

No.13

解答

3

解説

(1)誤り
「信頼度の高いデータ転送(順序制御、誤り検出・回復)」を主に行うのは、第4層のトランスポート層です。
データリンク層は、隣接する装置間でのやり取りを制御しますが、エンドツーエンド(通信の端から端まで)の信頼性を保証するのはトランスポート層の役割です。

(2)誤り
「通信の多重化(一つの回線で複数のアプリの通信を捌く)」を主に行うのは、トランスポート層(ポート番号を利用)です。
セッション層は、通信の開始から終了までの「対話(セッション)」の管理を行う階層です。

(3)正しい
これがOSI参照モデルの定義そのものです。国際標準化機構(ISO)によって策定された、異なるメーカーの機器同士でも通信ができるようにするための 世界共通のガイドライン(設計図) です。

(4)誤り
TCP/IPのアプリケーション層にまとめられるのは、OSIの上位3層(セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層)です。
トランスポート層は、TCP/IPでも「トランスポート層」として独立しています。

No.14

解答

2

解説

(1)誤り
「セキュリティ管理(アクセス制御)」の説明です。
排他制御とは、複数の人が同時に同じデータを書き換えようとしたときに、データの矛盾が起きないように「一人が書き換えている間は他の人を待たせる」仕組みのことを指します。

(2)正しい
これがDBMSの最も基本的な機能です。SQLなどの言語を用いて、データの登録(Insert)、更新(Update)、削除(Delete)、そして検索(Select/抽出)を行うことを指します。

(3)誤り
「データ独立性」を実現するための「スキーマ管理」に関する説明です。
機密保護機能とは、(1)の記述にあるようなアクセス権限の管理や、データの暗号化などによって情報を守る機能のことを指します。

(4)誤り
「障害回復機能(リカバリ機能)」の説明です。
データ保全機能(完全性制約)とは、データがルール(例:年齢の欄にマイナスの値が入らないようにする、IDが重複しないようにするなど)に違反していないかをチェックし、データの正しさを保つ機能のことを指します。

No.15

解答

1

解説

(1)誤り
「メモリ管理(記憶管理)」の説明です。
OSが、実行中のプログラム(プロセス)に対して、メインメモリ(主記憶装置)のどの範囲を使わせるかを交通整理する機能のことです。
「ユーザ管理」とは、利用者のIDやパスワードを管理し、誰がコンピュータを使えるか、どのファイルにアクセスできるかといった権限を制御する機能のことを指します。

(2)正しい
SSDやHDDの中に、データをどのような名前で、どの場所に保存するかを管理する機能です。「フォルダ(ディレクトリ)」による階層構造の管理もここに含まれます。

(3)正しい
CPUを効率よく使うための機能です。複数のプログラムが同時に動いているように見えるのは、OSが各プログラム(プロセス)に「実行」「実行可能」「待機」といった状態を割り振り、超高速で切り替えているからです。このスケジュールを組むことを「タスクスケジューリング」とも呼びます。

(4)正しい
キーボード、マウス、モニター、プリンタなどの周辺機器とのデータのやり取りを制御する機能です。「デバイスドライバ」と呼ばれるソフトウェアを通じて、メーカーが異なる機器でもOSが共通のルールで扱えるようにしています。

この記事を書いた人

30代電気通信エンジニア

所有資格:一陸特、一陸技、電気通信主任技術者(伝送交換)、工事担任者(AI・DD総合種)、電気工事士2種、CCNA(期限切れ)

誰かの役に立てばいいなと思っています。

目次